【草木染めの植物】蒲公英(タンポポ)

【大紀元日本2月29日】野原に生えるキク科の多年草で、早春に花茎を伸ばして頭花をつけます。昔、女の子は花茎を摘み取り、編んで首飾りを作って遊んだものです。また、花後が丸いわた帽子となり、春風に吹かれて種が飛んでいく様はメルヘンの世界です。全国的には黄色の花ですが、西日本には白タンポポが自生しています。日本タンポポの総苞片が上向きなのに対し、西洋タンポポの総苞片は反り返っているので区別は容易につきます。昨今土地開発により西洋タンポポの方が繁殖しています。

漢方薬として日本では、根のみを乾燥した蒲公英根が流通しています。清熱解毒、消腫作用を有し、煎服(用量6~30g/日)します。肝・胃系に働き、乳腺炎などには民間薬でも古くから利用されてきました。また、若葉はお浸しやてんぷらとして食用に供されます。苦味が好まれるようです。

葉、花は黄色、オリ-ブ色に染まります。

西洋タンポポ(撮影=大紀元、2008年2月)

(文・ハナビシソウ)

関連記事
寒い季節こそ、ゆったり過ごし心身を整えるチャンス。睡眠や食事、メンタルケアで冬を快適に楽しむ方法をご紹介します。
50年以上前から次世代の食料として研究されてきたオキアミ(プランクトン)。クジラなどの海洋性生物にとっては生存のための原初的な存在だ。そのオキアミからとれるオメガ3が注目されている。本文にあるようにオメガ3は人の健康にとっても有益なものだ。クリルオイルは、オメガ3と抗酸化成分が豊富で人気のある健康補助食品。フィッシュオイルに比べてコストが高い点が難点だが……
仏に対抗しようとした調達が、暗殺未遂や陰謀を重ねた末、地獄に堕ちるまでの報いの物語。
「犬に散歩される」気の毒な飼い主たち、笑っちゃってゴメンの面白動画→
過度な運動や減量で陥りやすい「低エネルギー可用性」。エネルギー不足が体に与える影響とその対策について、専門家のアドバイスを交え解説します。