ベトナム:領有権問題、学生が中国大使館前で抗議
【大紀元日本12月13日】ベトナムで12月9日、学生数百人がハノイの中国大使館前で、中国が西沙諸島(パラセル諸島)と南沙諸島(スプラトリー諸島)完全制圧を企てているとし、示威、抗議活動を行った。
報道によると、抗議者の多くは大学生で、口々に「打倒中国」「ベトナム万歳」といったスローガンを叫んでいた。抗議に参加した24歳の大学生は「世界中がこれらの島はベトナムに属していると知っている。我々はこのようにして島の主権に対し主張しなければならない」と話し、また23歳のハノイ開放大学の学生は、今回の示威活動は学生が携帯のメールと電子メールを通して組織したものだと話し、彼自身も124通のメールを送信したという。
中国とベトナムはこれまで西沙諸島と南沙諸島の主権を争ってきた。この2つの諸島は無人島だが、諸島と周辺の海底には、豊富な石油と天然ガスなどが埋蔵されている上、繁忙な航路と漁場が存在している。
中国国務院は最近、海南省三沙県クラスの行政市の設立を許可し、三沙市直轄地に西沙諸島と南沙諸島の中の三島を含んだためベトナム側からの抗議が起きた。ベトナムと中国以外にも台湾、フィリピン、マレーシアとブルネイが南沙諸島の全部あるいは部分的主権を言明している。
先週火曜、中国外交部スポークスマン・秦剛が西沙諸島と南沙諸島の主権に対し、弁解の余地もないと話した。
ベトナム外交部スポークスマン・黎勇則は、歴史的にも法的にも2つの諸島の主権はベトナムが持つと表明した。
抗議学生らは来週も中国大使館前で抗議活動を続けるという。
(翻訳・坂本)
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