民間伝説:老道士とガマ人間

【大紀元日本8月31日】昔々、山東省のある村の南端に大きな湾があった。大きな湾の北には、小さな山のような大きな盛り土があり、盛り土の上には道観があった。この道観には、老いた道士が住んでいた。

猛暑が迫る六月のある晩のことである。老道士が、敷地内のもっとも高いところで涼んでいると、湾の水面から突然に凶悪そうな妖怪が現れた。顔はガマ蛙のようで、体は人のような形をしており、これこそ人々が言い伝える人を食う凶悪なガマ人間だ。ガマ人間は、金切り声を挙げて、「食べちゃうぞ~食べちゃうぞ~、明日耳が四つある人が来たら~」などと言っている。老道士は、凶悪なガマ人間が明日人を食べてしまうと知って、この耳が四つある人を救おうと決心した。

あくる日、老道士は、耳が四つある人を救うため、湾の近くで待っていた。昼ごろになり、太陽は焼けつくように熱くなった。このとき、北の方から、鍋を日除け帽子代わりに頭に被っている人がやってきた。この鍋、山東の人が炒め物をするのに使う鍋で、両側には取っ手があり、山東の人たちはこれを鍋の耳と称していた。老道士は一見して、この鍋を被った人こそ、耳が四つある人だと分かった。

▶ 続きを読む
関連記事
恋煩いで半年も食べられなくなった女性。名医が見抜いたのは、体の病ではなく「考えすぎ」でした。心と胃腸をつなぐ中医学の知恵をご紹介
肌のくすみ、抜け毛、疲れやすさは「気血不足」のサインかもしれません。中医学の視点から、食事・睡眠・運動で内側の活力を整える方法を紹介します
森を歩いたり、緑を眺めたりすると、なぜか心が落ち着く――その感覚には、科学的な理由がありました。自然に触れることで脳のストレス回路や注意力に起こる変化とは?わずかな時間でも得られる意外な効果と、日常に取り入れる方法に迫ります。
ハーブは飾りではなく、栄養豊かな「食材」にもなります。ペルシャ料理に学ぶ、抗酸化物質とポリフェノールを毎日の食事で増やす工夫を紹介します
小さなランタナは、互いに争わず、それぞれの時に咲く。人と比べず、自分の色と出番を信じて生きることの美しさを見つめます