パナマ有毒シロップ事件:被害者家族、中国側に損害賠償を求める方針
【大紀元日本7月20日】パナマ政府によると、昨年から同国で約365人の患者が特定の風邪シロップを服用した後に死亡したが、うち約120人の死因は、そのシロップに含まれている偽物グリセリンの有毒化学原料ジグリコールであると確認された。パナマの政府調査員は、この偽物グリセリンを製造したのは、中国江蘇省泰興市グリセリン工場であるとの証拠を確保した。それに対し、中国当局は本件におけるいかなる誤りを否認し続けている。被害者家族は中国側の責任追及を訴えている。
米国VOAは7月17日の報道で、「世界各地の輸入業者は、MADE IN CHINAの商標を警戒し始めている。今年、米国とその他の国々で、品質問題により、多種類の中国製品の回収を行った」と報じた。
パナマでの有毒風邪シロップによる大量死亡事件に関して、政府の調査員が詳しく調べた結果、このシロップは、パナマ現地の企業が製造した。この企業は、偽物の薬用グリセリン(調査により、格安の工業用溶剤である有毒化学原料のジグリコールであることが判明)と知らずに、シロップ製造に使った。同企業は、「この有毒物質は、安全かつ高価な原料ー-薬用ジグリコールと書かれていた」と説明した。その後の追跡調査で、調査員がこの偽物薬用グリセリンを製造したのは、中国江蘇省泰興市グリセリン工場であるとの証拠を入手した。
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