中国広東省貴嶼鎮:世界最大の「電子廃品ゴミの街」、有毒化学物質による深刻な汚染
【大紀元日本6月20日】中国広東省汕頭市貴嶼鎮の多くの住民は、山積みの廃棄されたコンピュータ部品から、金や銅のような価値のある金属を採集する仕事に従事している。毎年、百万トンを超えるコンピュータ、キーボード、テレビ部品および携帯電話の廃品は、海路で中国へ密輸されている。多くの密輸品は最終的に中国南部の貴嶼鎮にたどり着く。繁華な香港とそう離れていない貴嶼鎮は、廃棄された電子部品の解体および深刻な環境汚染問題によって、世界最大「電子廃品ゴミの街」と称されている。
貴嶼鎮の労働人口の80%は電子部品ゴミ解体業に従事しているが、この産業は、街や河川周辺にゴミが山積みされ、地元の土壌や河川の深刻な汚染をもたらした。この問題は、香港メディアの報道によって、初めて国連および非政府団体の関心が寄せられ、貴嶼鎮の真相はようやく明らかにされ、国際社会を驚愕させた。
解体に従事する労働者たちは電子部品ゴミを解体する際、換気設備のない場所で、まったくマスクを着用せずに、薄い手袋をつけて解体作業を行っていることである。勿論、政府関係者による安全対策も行われていない。労働者たちは、ここを訪ねる外国人に対して常に怯える目で見つめる。何故なら、彼らはここで生活を維持して行く唯一の仕事を失いたくないからだ。しかし、もっとも彼らを脅かしているのが、真実の情報を漏らした後に与えられる暴力である。そのため、彼らは沈黙を守り、自ら命を縮めるこの仕事を黙々と行うことを選んだ。
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