利を見て義を重んずる
【大紀元日本6月7日】明朝の時代に何岳という秀才がいた。ある日、彼は夜の道端で銀200両を拾ったが、自宅に戻っても家人にはこのことを話さなかった。家人が、その銀をもらっておけと言うかも知れないと思ったからだ。
あくる日、彼は銀を持って拾った場所に行ってみた。あたりを探し回っている人がいたので、銀の数量と封書の表記を尋ねると、それが一致していたので、持っていた銀をその人に返した。返してもらった人はいたく感謝し、一部を謝礼として彼に与えようとしたが、「この銀を拾ったときは誰も見ていませんでした。もし、私が着服しようと思えば全額できたはずです。ですので、これは不要です」といって拒んだ。
何岳はかつて宦官の家で学問を教えていた。宦官はある日、用事があって都に行かなければならなくなり、しばらく家を空けることになった。そこで、宦官は、金数百両が入った箱を何岳に預け、「しばらくしたら取りに来る」と言い残した。
関連記事
抗生物質だけでなく、身近な薬も腸内細菌に影響する可能性がある――。中医学では胃腸を「土」にたとえ、体を育てる基盤と考えてきました。腸の乱れを別の角度から見直すヒントです。
むずむず脚症候群はパーキンソン病リスクと関連する一方、治療薬が発症を抑える可能性も示されました。最新研究が明かす両疾患の意外な関係と、正確な診断の重要性を解説します。
冬になると腰や膝が冷え、関節が動かしにくくなる――。中医学では、こうした不調は体の内側の冷えと関係すると考えられています。かぼちゃと小豆の「いとこ煮」は、巡りを整える養生食として親しまれてきました。
透析患者の命を脅かす心筋梗塞リスクを、魚油が大きく下げる可能性が示されました。大規模臨床試験が明らかにしたオメガ3の効果と注意点を解説する注目の研究報告です。
抜け毛や白髪は年齢だけの問題ではないかもしれません。中医学では、髪の状態は「腎のエネルギー」と深く関係すると考えられています。下半身の簡単なストレッチが、髪の健康を支えるヒントになる可能性も。