漢方とツボ治療・月経前症候群
【大紀元日本6月2日】月経前症候群は月経前緊張症とも呼ばれ、月経前2週間内に周期的に発症し、月経開始後まもなく消失する精神的ならびに身体的症状である。主な症状としては、抑うつ、乳房緊満感、腹部膨満感、いらいらして怒りっぽくなる、頭痛、不安感、発汗、集中力低下などがある。
漢方医学の理論では、月経前症候群は、肝臓の気に対する調節機能の低下に加えて、精神的なストレスが蓄積して起こると考えられる。
これに対して、漢方薬の「加味逍遥散」(かみしょうようさん・保険適用処方)は症状改善に効果がある。ツボ治療としては、以下のツボを使用する。
1.期門(きもん)…第9肋軟骨付着部の下際、乳頭線と肋骨の交叉部(中国での取穴法では、乳頭線上、第6・7肋骨間にある)
2.太衝(たいしょう)…足背にあり、第1・2中足骨底間、陥凹部
3.肝兪(かんゆ)…胸椎の9・10番の棘突起の間で正中線から外側に1.5寸
4.胆兪(たんゆ)…第10・11番の棘突起の間で正中線から外側に1.5寸
5.陽陵泉(ようりょうせん)…膝を立てて腓骨頭の前下際
(医学博士 甄 立学)
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