中共上層部の内部抗争、策略をめぐらす暗闘白熱化

【大紀元日本4月19日】中国共産党(中共)政治局の賈慶林・常任委員(江沢民陣営の主要人物)の腹心である北京市海淀区長がこのほど、胡錦濤・総書記と温家宝・首相(以下、胡・温)に「双規」(※)された。一方、8ヶ月音信不通になっていた高智晟・人権弁護士から突然の連絡で明らかにされた中共に秘密裏で強制連行され拷問を受け、家族が人質になった情報が、国際社会から注目の的となった。これに対して、民衆の強い抗議活動で、訪日中の温首相は苦しい立場に追いやられた。一連の出来事はすべて、高弁護士の迫害を指令する曾慶紅が策略を図り、民衆が高弁護士の迫害に対する怒りを温首相へとなすり付けたのである。胡・温勢力と江沢民派勢力の暗闘は白熱化する様相を呈している。

*賈慶林・常委を落とし、江沢民派勢力を徹底的に一掃する胡温勢力

3月16日、温首相は全人大第10回第5次会議閉会後、国内外の記者に対して、中国政府関係者における腐敗は日増しに深刻になっているとし、権力の過剰集中および有効的な制約と監督がないためであると指摘した。温首相のこの談話は、まさに外界に対して、次の具体的な行動指針を示したのであった。すなわち、賈慶林氏を落とし、徹底的に江沢民派勢力の阻害を一掃し、民意を獲得し政治改革を起こし、権威を樹立することを示唆した。

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