靖国神社で奉納大相撲、国際色豊かな場内
【大紀元日本4月14日】(財)日本相撲協会主催による毎年恒例の奉納大相撲が13日午前9時頃から、東京九段の靖国神社境内の靖国神社相撲場で開催され、横綱・大関以下の力士総勢200人余が参加した。これには無料で先着順に招待された6000人が詰め掛け、場内は立錐の余地もない程の盛況ぶりであった。当日は、外国人観客も客席のあちこちで多数見受けられ、「SUMO」の英字パンフレットを片手に熱心に土俵を注視したり、デジタルカメラを向けたりして日本文化の一日を堪能していた。
土俵にファインダーを向ける外国人女性の相撲ファン「トレビアン!」(大紀元)
奉納大相撲の式次第に則り、午前9時から土俵祭が行われ、序二段による実際の取り組みが午前10時40分頃から開始された。途中、関取衆による「相撲甚句」では、そのユーモラスな口上に観客の多くが爆笑、櫓太鼓打ち分けではその伝統妙技に外国人観客も興味深げに聞き入る光景が見受けられた。
場内爆笑の「相撲甚句」(大紀元)
靖国神社宮司代読の挨拶後、午後2時頃から幕内力士と三役による土俵入りと実際の取り組みがあり、日本人の人気力士「魁皇」「豊真将」「高見盛」はもとより、「白鵬」「安馬」「朝赤龍」などのモンゴル勢、「黒海」「露鵬」「琴欧州」などの欧州勢にも黄色い声援がこだました。結びの一番では、横綱の朝青龍が大関の千代大海を豪快に吊って寄り切り、観客の度肝を抜いた。
横綱朝青龍による豪快な「吊り技」(大紀元)
幕内力士(東)土俵入り。中央は観客に微笑む露鵬関(大紀元)
奉納大相撲は、靖国神社の英霊たちを慰めるため、明治2年(1869)から行われてきた国民的な伝統行事で、神社の例大祭と臨時大祭には毎年恒例の行事となっている。近年では、日本人だけでなく、外国人も大勢観戦するようになっており、場内では英語のほか、フランス語もあちこちでよく聞かれるようになった。