三峡ダム建設立ち退き取材で、襲撃された抗議者の医療費を負担=独政府
【大紀元日本6月18日】中国人権擁護者・傅先財氏がドイツのテレビ局・1チャンネルの取材を受けた後に、何者かに襲撃され重傷を負った事件で、駐北京ドイツ大使館は、傅氏の入院先・湖北省北宜昌の病院へ医師を派遣し、同氏に6万人民元(約85万円)を手渡したという。同氏は下半身不随になったとみられ、病院側は18日に手術を行う予定。
中央社によると、三峡ダムの建設をめぐる人権活動家・傅先財氏は、5月にドイツのテレビ局のインタビューに対して、中共当局は同ダムを建設するために、130万人の住民を強制的に立ち退きした上、住民に許諾した補償金は未払いになっていることを暴露した。6月8日、傅氏は警察側に尋問された後、帰りの路上で何かの者に襲撃され、頚椎骨折の重傷を負った。傅氏は現在下半身不随になり、入院しているという。
傅氏が襲撃された事件はドイツ国内の人々を驚愕させた。ドイツの世論では傅氏の襲撃は彼がドイツのテレビ局の取材を受けたため、報復されたと見ている。ドイツ外務省スポークスマンは、同事件は「非常に深刻で恐ろしい暴行」であると、中共当局に対し直ちに調査するよう求めた。
傅氏は16日、ドイツ通信社のインタビューに対して、駐北京ドイツ大使館の医師から6万人民元を受け取ったことを明らかにした。同氏は、同大使館医師からドイツ当局は全力を尽くして同氏を助けることを承諾したという。同氏は、回復したら、ドイツ政府およびメディアに感謝の意を表したいと表明した。
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