【大紀元日本3月14日】マイクロソフト社は大英図書館と合意の上、この図書館の10万冊の図書をデジタル化して、2006年にネット図書館として公開し、読者が2500万ページの図書資料を無料で検索できるように計画を立てている。
今回デジタル化して公開を予定しているのは、図書以外に、一部の雑誌、地図と手稿も含まれている。双方はどちらも、計画を拡大する意思があり、将来、より多くの大英図書館の蔵書はデジタル化され、ネットに公開される可能性がある。
英国立図書館の責任者は「科学研究者にとって、これは喜ばしいニュースであり、全世界の人々は、どこからでも、どの時間でも自由に私達の持っている大量の蔵書を読めるようになります」とこの計画を評価している。
マイクロソフト社イギリス部門の責任者は、これについて「今回の合意はMSNウェブサイトでの検索内容を充実し、この検索サイトの価値が大幅に上がることになる」と語った。
この計画は、競争相手のGoogle社に対するマイクロソフト社の対抗策とも見られている。ネット検索大手のGoogle社はすでに2億ドルの資金を投じて、米国の主要図書館の数百万冊の図書をデジタル化して世界規模のネット図書館を作る計画を推進している。しかし、この計画は米国の出版協会と作家協会からの非難を受けており、この二つの協会は、著作権の侵害を理由に訴訟を提起した。これによって、この計画は一時放置されていた。
Google社が遭遇した問題を教訓にして、マイクロソフト社と大英図書館が合意した10万冊の図書は、1300万冊の古い図書の中から選び出したもので、これらの書籍は、すでに著作権保護の期限を過ぎたものなので、このプロジェクトがGoogle社のような著作権の紛糾問題に遭遇することはありえないと双方は表明した。
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