元軍人育成大学校の講師が語る―中共の邪悪な本質に対する認識について

【大紀元日本3月3日】私は以前、中国人民解放軍軍需大学の講師だった。1995年に中国共産党(中共)に入党し、1997年から法輪功を修煉している。1999年7月に江沢民元国家主席と中共は法輪功に対する迫害を始めた。大学側からは法輪功を放棄するように迫られた。そのときの理由の一つは、共産党員は法輪功を修煉してはいけないということだった。私は共産党を脱退することにし、党費は納めず、いわゆる集団勉強会にも参加しなくなった。そして、学校は私の離党を認めず、党籍を剥奪することに決めた。このため、私は仕方なく、復員し学校から退職した。

子供のときから政治に興味はなかった。大学のとき、自然科学を専攻し、1985年に修士課程に進学したとき、専門重視のため、軍の大学院に入った。しかし、大学院で軍の大学特有の政治的雰囲気を味わうことになった。入学早々、学生はまず軍人で、それから院生であり、軍隊は党の絶対的な指導に従わなければならないと教育された。軍の大学では政治学習が日常茶飯事であり、入党の申請書を書くことは向上心の現われとされていた。院生は「院生隊」に配属され、隊長と指導員から指導を受ける。指導員はもっぱら政治思想教育を担当し、政治勉強会では定期的に入党申請書を提出していない人の数を公表する。私も圧力の下で、つい申請書を書いてしまった。

院生卒業後、学校に残って教師となり、教育と研究両方に携わっていた。普通の学校と違うところは、毎週半日、必ず政治学習があることだ。私は、他の会議を休んでも良いが、政治学習はできるだけ休みを取らないほうがいいと言われた。党員でない人は軍の幹部である以上、参加しなければならない。そのため、他の会議より、政治学習の出席者は最も多かった。さらに、政治学習の出席率は昇任審査の対象でもある。ひいては学術論文の評価にも影響する。何ら専門知識のない幹部たちが政治学習会ではえらそうに発言し、言っていることは全部同じである。中央から文書が出されたら、まず大会で通達され、その後、各研究室または党支部単位でそれを勉強し、議論を行なう。皆中央の決定を断固として擁護すると言い、党が偉大であると言葉を惜しまずに党を絶賛する。しかし、会議後に全く違うことを言い、党をけなす人も少なくない。これによって、表では皆良いことを言い、陰では全く違うことを言うというやり方がまかり通っており、誰もがこれに慣れていた。中共が法輪功を迫害する決定が伝達されると、私は勉強会で異議を唱えた。それを聞いた人は皆驚いてしまった。勉強会の後、「表ではやめたと言い、家でこっそりやってもいいのではないか」と言ってくる人がいた。学科の政治委員は何回か公の場で私を説得したが、全く効果がないのを見て、「家でやっても干渉しないから、もうやめると言えばいいのに」と勧めてくれた。しかし、私は真善忍の基準で自らを要求し、正々堂々と行ない、嘘をつきたくなかった。しかし、職場の上司や親族、友人らは私を理解することができなかった。なぜならば、皆が保身的になっており、表裏不一致のことがいたって正常なことだと思っていたからである。党文化がいかに中国人を深く害したのかを伺うことができる。度重なる政治学習、心のない態度表明にもうんざりしている。私も知らないうちに、共産党に洗脳されたのではなかろうか。1999年、法輪功が迫害され、テレビで法輪功が攻撃をされているのを見て、頭が混乱してしまった。そのとき、まず思ったのは、党と国は嘘をついてはいけないということである。共産党の宣伝はすでに私に深く影響し、党が人民のために考えており、悪い一面もあるが、主流は良いと思っていた。しかし、法輪功の修煉を通じて得た体験と共産党が歴史上行なったことを振り返って、共産党はまたいつもの手法を駆使して、政治運動を起こしているのだとその時はっきりと認識した。共産党はこれまでに発動した運動に対して、自ら間違ったと認めているのだ。

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