ハルピン市:大量の有毒物質で河川汚染
【大紀元日本11月25日】中国当局は24日、中国吉林市で13日に起きた化学工場爆発で、100トン以上の有毒化学物質ベンゼンが松花江へ流れたことを確認した。周辺地域に深刻な環境汚染をもたらすのは避けられない状況となった。
ベンゼンはガソリンの添加剤として一般に常用されており、大量吸入または高濃度の摂取の場合、人体に危険を及ぼすとされている。爆発事故後、周辺のベンゼン濃度は中国政府の安全規定より108倍も高いことが調査で明らかとなった。
松花江は人口400万人あるハルピン市の水源であり、当局によれば、給水の回復は断水後少なくとも4日かかるという。多くの市民は避難のためハルピンを離れ、市内の学校はすべて23日から休校となった。また、病院側の情報によれば、院内の用水は貯水タンクで賄っているという。
松花江は黒竜江(アムール川)最大の支流であり、下流はロシア国境を通過している。中国外交部(外務省)のスポークスマン劉建超氏は、露中両国をまたがる河川の汚染防止対策がすでに行われていることを強調した。
中国では経済成長と共に、環境汚染が深刻化している。ハルピンで発生した化学工場爆発事故を受け、中国当局による環境汚染への早急な措置の必要性が叫ばれている。
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