広東省汕尾市:土地問題をめぐる抗議行動 当局鎮圧の構え

【大紀元日本10月12日】広東汕尾市紅海湾東州郷住民からの情報によると、 土地収用の補償をめぐる住民らの抗議活動で、広東省は警察を派遣し、抗議行動を封じ込める構えを見せている。また、当地の村民は、村に滞在している汕尾市政府の作業チームが村民のために働かず、村民に重い負担をもたらしているとして、同チームに東州郷から出て行くよう請願した。

住民によると、今月、当地においてアジアヨットレースが開催されることとなっており、当局は、住民の抗議行動が国際的な注目を浴びることを懸念し、封じ込めを行おうとしている。

広東汕尾市紅海湾東州郷では、政府が当地に大型発電所を建設するために、住民の多くがその生計の拠り所とする山林、農地、白沙湖を強制収用したが、合理的な補償がなされなかった。生きるすべを失った住民は、汕尾発電所の門周辺に座り込み、5ヶ月以上に渡り抗議活動を続けている。政府は、正面からの回答を行わず、外部に対しては情報管制をしいている。また、住民代表の行動及び安全が脅威にさらされている。電話などはすべて盗聴され、家族が外出されば尾行・監視される状態にある。現在、住民は、政府による問題解決を期待し、老若男女を問わず自発的に発電所周辺に座り込みを続けている。住民の唯一の要求は、合理的な補償を受けることであり、住民は、政府が誠意を持ってこの問題の解決をはかることを切に望んでいる。

記者の得た情報によると、現在のところ、政府は、住民との交渉に応じていない。村全体の電話が政府の監視下にあり、事態は非常に切迫している。こうした中で、住民は、河北省定州の惨事が再現されることを非常に恐れている(今年6月11日、河北省定州市縄油村の住民が、生活の拠り所である土地を守るため、当局との間で流血の惨事が発生。数百名の集団が住民を襲撃し、住民のうち少なくとも6名が死亡、数百名が負傷した)。今後の動向は予断を許さず、住民は、国際社会及びメディアが事態の成り行きを注視してくれることを願っている。

また、当地の村民は、2ヶ月余り村に滞在している汕尾政府の作業チームが村民のために問題の解決に向かって働かず、村民に重い負担をもたらしているとして、同チームに東州郷から出て行くよう請願したという。作業チームの一行は、本年8月11日より東州村委員会の中に駐在し、飲み食いをして遊んでいる。しかし、この二ヶ月余りの期間、農民の訴えを全く重視せず、農民の生活がどのような状態にあるかについて関心を払わなかった。夜に業務が終了すれば、彼らは街に出て遊んでいたという。

記者が確認したところでは、警察が鎮圧に来ると村民に伝わった時、全村の老若男女が泣き、村民代表も涙を堪えきれなくなった。老人は皆村の平和を願った。彼らが述べたところによると、彼らは座して死を待つほかない。手には寸鉄もなく、警察に対抗のしようがない。ただ捕まって拘留されるだけである。彼らはただ自己の権利を守ろうとしているだけであり、皆が彼らに救いの手を差し伸べてくれることを願っている

発電所外観

発電所外観

埋葬費の支払いがなければ埋葬許可証明は交付されない

3万元の埋葬費領収書-2

3万元の埋葬費領収書-1

新聞記事

東州路のスローガン

東州路のスローガン

東州路のスローガン

発電所入り口に掲げられたスローガン

発電所入り口に掲げられた

という。

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