国民党・馬英九主席、従来の対中路線を維持

【大紀元日本8月18日】台湾の「聯合報」によると、中国大陸から馬英九国民党主席に対して、対話を求める動きがあったという。これに対し、馬氏は今のところ、大陸と対話する必要は特になく、大陸側は伝えたいことがあれば、メディアを通じて伝えればよいと述べた。

馬氏は、国民党は大陸との間に、行政院大陸委員会という対話のルートがあり、中国大陸への農産物の輸出、中台直行便などに関して、いずれも対話するルートがすでにあるとして、あらためてルートを持つことの不要を強調した。その他の議題に関しても、既に今年の4月に連戦前国民党主席が大陸を訪問した際、台湾農産物の大陸での販売問題、台湾のWHO加盟問題などに関する5項目の合意が発表されたとし、現在対話を行う必要はないと述べた。

国民党主席選のとき、馬氏が中国の民主化運動や法輪功を積極的に支持し、反国家分裂法を非難してきたため、北京政府はもう一人の候補者・王金平氏を支持していたと言われていた。

馬氏は、反国家分裂法に反対する立場をこれからも変えるつもりはないと明言した。この法律は台湾住民の民心を大陸から離れさせ、結果的に両岸関係に不利であると指摘した。

情報筋の話によると、中国政府との数回のやり取りの中で、馬氏は自らの立場を変えるつもりはないと固い意志を示したという。

関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]