中国人民解放軍幹部、対米戦略で全面衝突の強硬論

【大紀元日本7月19日】台湾東森新聞報7月16日の報道によると、中国人民解放軍国防大学防務学院院長・朱成虎少将は、米国が台湾海峡での武力紛争に介入した場合、核攻撃も辞さないと発言した。これまで、中米間の台湾問題についての衝突は局部的なものになるという見方が修正される可能性を示したもので、人民解放軍内部に、対米戦略において全面衝突の強硬論を主張する勢力が存在していることは明らかだ。

朱少将は、香港駐在の国際メディアに対し、この衝撃的な発言をしたと見られる。流暢な英語で、中国政府は内部からの圧力で「自らは核兵器を使用しない」という政策の修正を迫られていると述べ、中国側が台湾主権問題に核兵器の使用を辞さない強硬な姿勢を海外に示した。

朱少将は、「弱い勢力は、最大の努力で強い勢力の相手を打ち破るべき」であると持論を展開した上で、「従来型の戦争なら、我々は米国に勝つことができない」とも話した。「これはあくまでも個人の見解」とした上で、一旦米国が台湾海峡での武力紛争に介入した場合、中国は即刻強く反応するだろうとコメントした。「我々は、西安より東の都市が全部壊滅することを惜しまない。その代わりに、米国人も数百の都市が犠牲になる覚悟をしなければならない」。

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