【分析】中国の巨額貿易黒字に潜む3つの代償 内需低迷・貿易摩擦・金融リスク
中国の貿易黒字は2026年、過去最高を更新する見通しだ。しかし、輸出が伸びる一方で国内消費は低迷し、投資も縮小している。巨額の黒字は、なぜ国内経済の回復につながらないのか。内需と輸出の不均衡、貿易摩擦の激化、金融リスクと企業収益への圧力という「3つの代償」から、中国経済の構造的な問題を読み解く。
中国税関の統計によると、9月の輸出は好調で、今年の貿易黒字は、昨年記録した過去最高額の約1兆2千億ドル(約189兆8千億円)を上回る見通しだ。財貿易の黒字は2024年に1兆ドル(約158兆1千億円)近くに達し、世界貿易史上最大となった。その後も2025年、2026年と拡大傾向が続いている。
しかし、輸出が活況を呈する一方で、中国はどのような代償を払っているのか。本稿では、内需と輸出の不均衡、貿易摩擦の激化、黒字の背後にある金融リスクと収益への圧力という三つの側面から考える。
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