兵器は進化するも 戦争の「本質」は変わらず 歴史が示す勝敗の原理
ドローン、人工知能、衛星監視など、戦場を一変させる新たな技術が次々と登場している。だが、戦争の姿がどれほど変わろうとも、その本質まで変わったわけではない。歴史を振り返れば、戦争の勝敗を最終的に左右してきたのは、兵器の先進性だけではなく、兵力と資源を投入し続ける力、地理や兵站、そして何より戦いを継続する政治的意思だった。
現代の戦場もまた、こうした原理の例外ではない。
戦いの道具や手法は世代ごとに進化してきた。しかし、勝敗を決する根底の要因は、頑ななまでに変わらない。軍事理論家たちは古くから、戦争の「様相」と「本質」とを区別してきた。様相とは、その時々に変化する戦術や技術のことである。一方、本質とは、時代を超えて作用し続ける人間的、地理的、政治的な諸要因を指す。
関連記事
米中首脳会談は中国優勢との見方を覆し、米国の圧倒的勝利と分析。OpenAIの暴走騒動や米中AI開発競争の激化、米「AI軍」創設宣言が力関係を一変させ、中国を交渉の場へ追い込んだ舞台裏に迫る
中国共産党では第21回党大会に向けた人事が動き始めている。高級幹部の高齢化と世代の断層を背景に、1970年代生まれの幹部が中央委員会にどこまで進出するのか。習近平体制の人事と有力候補を分析
聖書の「バベルの塔」の物語を手がかりに、AI開発競争を考察。技術や資本の集中、共通基盤への依存、競争から取り残されることへの懸念など、現代のAI開発と物語に共通する構図を探る
習近平の訪米に合わせ、ワシントンで中国の民主活動家や香港人、台湾人、チベット人、ウイグル人らが大規模な抗議を実施。若い世代の参加や団体間の連携、越境弾圧への反発など、海外抗議運動の変化を読み解く
国家は永遠ではなくとも、先人から受け継いだ伝統文化や祈りを次代へ手渡す責務は残る。東西の古典や思想を手がかりに、国家崇拝や排外主義に陥らない健全な祖国愛のあり方と、私たちが果たすべき務めを静かに問い直す論考