2023年3月11日、全国人民代表大会(全人代)で宣誓する中央軍事委員会の委員。2026年1月24日には、中央軍事委員会の副主席・張又俠氏と委員・劉振立氏に対する立件・調査が発表された。かつて7人だった中央軍事委員会のメンバーは、わずか2人となった。(Getty Images)

中国 習近平体制を揺るがす軍「五つの異変」 高官粛清とロケット軍失脚の深層

中国共産党(中共)第20回全国代表大会以降、軍では、高級将官の失脚、調査、処分、公的行事への長期不参加が前例のない規模で相次いでいる。これは通常の反腐敗運動の範囲を超え、軍上層部の人事と統治に深刻な問題が生じていることを示している。

中央軍事委員会、ロケット軍、陸軍、海軍、空軍、五つの戦区、軍事教育機関に至るまで、軍の中枢を担ってきた上将級の幹部をめぐり、失脚、調査、処分、長期不在といった情報が相次いでいる。中共当局は個別事案について断片的な発表にとどめ、詳細を十分に明らかにしていない。しかし、公開の人事情報や重要行事への出欠状況を照合すると、軍内部で広範な人事再編と統制強化が進んでいることは明らかである。

ただし、公式に調査・処分を発表した事案と、公的行事への不参加や人事上の動きから失脚を推測する事案は区別する必要がある。以下では、その点を踏まえながら、中共軍上層部をめぐる五つの問題を整理する。

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