中国当局による宗教団体や信者に対する締め付けが続いている。写真は中国の地方教会。(Greg Baker/AFP)

中国で宗教規制強化 上海で聖書販売中止 カトリック葬儀にも制限

上海のカトリック信者らはこのほど、ここ1年ほどの間に、教会の聖具店での書籍販売、地域をまたぐ巡礼、オンラインでの祈り、葬儀に関する儀礼など、カトリック教会の活動に対する規制が相次いで強化されていると明らかにした。8月18日には、上海市内の葬儀場で今月からカトリック式の葬儀が行えなくなったとの情報も伝えられた。また、徐家匯天主堂の聖具店では、『聖書』などの販売がすでに停止されている。

上海の徐家匯天主堂(シュージアフイ・ティエンジュータン)の脇には、以前から聖具店がある。かつては道路に面した入口から、教会の敷地に入らずに利用でき、神学書や聖像、十字架などの宗教用品を販売していた。しかし、現在は状況が変わり、信者の間では信仰が抑圧されているとの受け止めが広がっている。

上海の信者である張さんは取材に対し、昨年から聖具店の神学書が次々と撤去され始めたと語った。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の民族団結法が施行され、国外の個人や組織にも適用され得る点に米国とEUが懸念を表明。人権制限や越境的な影響への警戒が広がっている。
神を選ぶか、党を選ぶか。中国では今も、多くのキリスト教徒がその二者択一を迫られている。今回も、共産党の管理下に入ることを拒む教会の礼拝に警官約60人が突入し、子供をを含む33人が連行された
中国で日本アニメ愛好者コミュニティが「犯罪組織」とされ大規模摘発。未成年含む多数が拘束され、拷問や自白強要が横行。司法の不公正と人権侵害が内部告発で明らかになった
六四事件から37年の6月4日、北京・天安門周辺は厳戒態勢に。交差点封鎖や身分証検査を強化され、SNS上でも追悼投稿はほぼ消失。画像転送でも拘留の可能性が指摘され、市民は沈黙を強いられている