遺伝子編集の模式図(ShutterStock)

上海で遺伝子治療後に男児死亡 中国バイオ産業の急発展に潜むリスク

中国で進められている最先端の遺伝子編集治療をめぐり、深刻な安全性への懸念が浮上している。米医療情報サイト「STAT」は8月5日、上海のバイオ企業「輝大基因(HuidaGene)」が実施したデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)向けの遺伝子編集治療の臨床研究で、4~8歳の男児が治療後に死亡していたと報じた。

同社は2025年8月に発生した事案であることを認め、患者は高用量のアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターによる全身投与後、補体およびサイトカインの過剰な活性化を背景に急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を発症したと説明した。

先月23日にも、科学誌「Science」が上海の研究チームによる脳を標的とした遺伝子編集治療で、発達遅滞のある6歳女児が死亡した事例を報じていた。

▶ 続きを読む
関連記事
バックしては突進、また激突。中国で警察車両に何度も体当たりする男性。警察は「操作ミス」と説明したが、映像に疑問の声が相次ぐ
茂木外相は、中国代表団による北方領土・択捉島への訪問をめぐり、「決して受け入れられない」と強調。北方領土は日本固有の領土との立場を示し、中ロ両国に政府の立場を伝え、適切な対応を求めた
IMFは中国の経済成長率見通しを下方修正した。不動産市場の低迷や消費・民間投資の弱さが続く一方、中国経済は輸出への依存を強めている。EUとの貿易摩擦や「中所得国の罠」など今後のリスクを読み解く
カナダ国境サービス庁が、カナダ・中国友好関係促進協」の創設者・容翔遠に対する国外退去手続きを開始。中共軍在籍中の人道に対する罪への関与や、永住権申請時の軍歴虚偽申告を問題視
小泉防衛相は10月14日の衆院予算委で、中共政府の「新型軍国主義」言説に「核兵器も戦略爆撃機も持っていない国に対し、いずれも持つ国がそう主張する」と指摘。中共政府の言説に「共感する国がいるのか」と疑問を呈した