2023年12月5日、カリフォルニア州サンディエゴ郊外で、米国国境警備隊による手続きを待つ不法移民たち John Fredricks/The Epoch Times

高水準の移民受け入れ政策を支える根拠は弱体化しつつある

カナダが推進してきた継続的な高水準の移民受け入れ政策を支える知的基盤が、大きな揺らぎを見せている。政策推進派が繰り返し掲げてきた主要な論拠のいくつかについて、その根本的な弱点が次々と明らかになっているためだ。

政治家が「カナダには年間を通じた大量の移民流入が必要だ」と説明する際、最も頻繁に用いる理由の一つが、国内の出生率低下を移民によって補うという主張である。しかし、この論拠の核心的な欠陥が、このほど人口学を専門とする査読付き学術誌『Population Research and Policy Review』に掲載された論文によって浮き彫りになった。

この論文は7月17日に発表され、「Immigrant Fertility in Canada 2001–2021: A Brief Report(2001~2021年のカナダにおける移民の出生率:短報)」という一見平凡な題名が付けられている。しかし実際には、カナダの移民政策をめぐる重要な知見を提示しており、政策立案者に深刻な再検討を迫る内容となっている。

▶ 続きを読む
関連記事
論語を読み解く鍵があるとすれば、それは何だと思いますか? 本書は『学而篇』第六章を通じ、「学びて時にこれを習う」の「習=実践」こそが全書の綱領であると提示。知識偏重を戒め、徳行という根を育む修身の本質に迫ります
アジア全域で、各国は中国共産党(中共)政権に対抗するため、防衛関係を再編している。この変化には、アジア諸国間における新たな防衛協定や既存協定の拡充に加え、米国との防衛関係の強化も含まれる
新華社は一等功を受けたテストパイロット楊勇の試験飛行を報道。空警600や殲15、福建艦の電磁カタパルトが抱える安全性や技術面の課題、早期警戒機開発の実態が浮かび上がった
世界一の長寿企業国・日本。創業1400年の金剛組や500年のとらやなど、300年を超える老舗には利益よりも大切な「家訓」があった。時代が変わっても揺らぐことのない東洋の道徳観「義」の精神と経営の真髄に迫る