6万人がスペイン領セウタに不法越境 欧州でシェンゲン資格停止論
7月30日夜、北アフリカにあるスペインの飛び地セウタで、異例の深刻な国境危機が発生した。数万人が海路や陸路でモロッコから不法に越境し、少なくとも57人が死亡した。突如として押し寄せた大規模な移民流入を受け、EUの複数の加盟国は、スペインのシェンゲン圏(加盟国間ではパスポートコントロールが原則不要で、旅行者は一度の入国審査で圏内を自由に移動できる)参加資格を一時停止するよう求めた。
スペイン内務省によると、7月30日以降、約5万人がセウタに入ったが、31日までに、その半数に当たる約2万5千人が自主的にモロッコへ戻った。一方、セウタ自治政府は、過去数日間に約6万人が流入したと推計している。
大勢の人々が検問所に押し寄せたことで、国境警備は一時的に機能不全に陥った。泳いで越境しようとして溺死した人や、タラハル海岸のフェンスを突破しようとした際、押し寄せた人々に巻き込まれて死亡した人もいた。
関連記事
スペインの高速鉄道で起きた重大な追突事故で、少なくとも68人が死亡した。新たに公開された運行指令の通話録音3件から、事故前の重要な17分間の経緯が明らかになった。
セルビアの議会選で学生主導の新勢力が過半数を獲得し、政権交代が確実となった。「一帯一路」関連の駅改修後に起きた崩落事故を機に、汚職や不透明な契約への抗議が拡大。12年続いた与党支配を揺るがした
EUが中国製品への輸入制限拡大を検討している。化学品、家具、機械などを対象に、輸入割当や追加関税を導入する案が浮上。対中貿易赤字が3600億ユーロに達するなか、早ければ2027年初めにも具体案を示す見通しだ
欧州の過度なEVシフトと中国勢の台頭による自動車業界の苦境をレポート。補助金や規制に依存した市場の歪みと、西側メーカーが直面する課題を解説します
フランスで大規模な抗議活動が続くなか、右派政党「国民連合」のマリーヌ・ルペン氏が2027年の大統領選に向けた活動を本格化させた。治安回復や移民規制の強化、減税を掲げ、国民の支持を訴えている。世論調査では支持率首位に立つ一方、有罪判決が選挙戦に影響する可能性もある