6万人がスペイン領セウタに不法越境 欧州でシェンゲン資格停止論
7月30日夜、北アフリカにあるスペインの飛び地セウタで、異例の深刻な国境危機が発生した。数万人が海路や陸路でモロッコから不法に越境し、少なくとも57人が死亡した。突如として押し寄せた大規模な移民流入を受け、EUの複数の加盟国は、スペインのシェンゲン圏(加盟国間ではパスポートコントロールが原則不要で、旅行者は一度の入国審査で圏内を自由に移動できる)参加資格を一時停止するよう求めた。
スペイン内務省によると、7月30日以降、約5万人がセウタに入ったが、31日までに、その半数に当たる約2万5千人が自主的にモロッコへ戻った。一方、セウタ自治政府は、過去数日間に約6万人が流入したと推計している。
大勢の人々が検問所に押し寄せたことで、国境警備は一時的に機能不全に陥った。泳いで越境しようとして溺死した人や、タラハル海岸のフェンスを突破しようとした際、押し寄せた人々に巻き込まれて死亡した人もいた。
関連記事
ロシアの無人機が、ウクライナとポーランドの国境付近でウクライナの列車を攻撃した。その直前には、ボリス・ジョンソン元英首相や欧州の複数の安全保障当局高官が同地を通過したばかりだった。
欧州の化学産業が過去30年で最大の生存危機に。高エネルギーコストや中国製安価品の流入を受け、フランスやドイツなどEU主要国が異例の「セーフガード(緊急輸入制限措置)」発動に向けて動き出した
ドイツ検察当局が、ナチス政権下で迫害されたユダヤ人の子孫を装い、ドイツ国籍を不正取得した疑いで32人を捜査。少なくとも28人が中国籍で、偽造書類や架空の血縁関係が使われたという
欧州金属協会がEU本部前に棺を並べ、中国製部品の安値流入への対策強化を要求。欧州製造業の空洞化や雇用喪失への懸念が高まる中、EUの対中貿易措置の行方に注目があつまる
ベルギー検察は、半導体メーカーBelGaNの元幹部をスパイ活動の疑いで拘束した。窒化ガリウム半導体の知的財産や営業秘密が中国企業に流出した可能性を捜査