2025年初めのレアアースをめぐる対立後、アメリカが中共に対して一時的に抑制的な姿勢を取った(shutterstock)

米中貿易戦争で米国が握る「構造的優位」 鍵は同盟国との連携

米中対立が激しさを増す一方、中国共産党(中共)は依然として、アメリカやその同盟国からの先端技術製品に大きく依存している。さらに、輸出主導型の経済成長を維持するうえでも、アメリカや同盟国の市場を必要としている。このため、アメリカは米中間の経済競争で、今なお重要な構造的優位を握っている。アメリカが同盟国と協力すれば、中共に対して圧倒的に優位に立てるとの分析がある。

一部では、レアアースをめぐる攻防や半導体の輸出規制を巡り、中共が優位に立ち、アメリカの立場が弱まっているとの見方もある。

しかし、著書『通商の支配 対中競争で続くアメリカの経済的優位』の共著者で、スタンフォード大学ナイト・ヘネシー奨学生のベン・A・ヴェイグル氏と、ダートマス大学政治学教授のスティーブン・G・ブルックス氏は、米外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」への寄稿で、アメリカは中共よりもはるかに大きな潜在的経済力を持っていると指摘した。

▶ 続きを読む
関連記事
豪軍基地にドローン侵入が相次ぐ。2024~25年度だけで軍関連施設への侵入は147件。専門家は「防衛対応は遅すぎる」と警鐘。外国勢力による情報収集の懸念も浮上している
モロッコの国営メディアによると、モロッコ警察が最近、スペイン領セウタへの越境を試みた移民294人を拘束した。
中国共産党の監視技術が世界へ拡大している。ファーウェイなどが提供するAIカメラや通信網は、各国の「スマートシティー」を監視網に変えるのか
第9回新唐人「全世界中国伝統武術大会」の決勝がニューヨークで開催。39人が演武を披露し、銀賞8人、銅賞19人が受賞した。金賞は該当者なしとなり、選手らは伝統武術と「武徳」の継承への思いを語った
習近平は来月、アメリカを訪問する予定だが、中共は現在も米側で訪問準備を取り仕切る窓口が定まらず、いら立ちを募らせている