中共幹部の失脚をSNSが事前予告 情報漏えいが地下ビジネス化か
近年、中国の一部SNSやセルフメディアのアカウントが、官僚の経歴を投稿するなどして、当局の発表前に幹部の失脚を「予告」している。中国共産党(中共)の官製メディアは近日、一部の公職者が「内通者」となり、中共の汚職摘発情報に便乗した地下ビジネスを形成していると異例の指摘を行った。学者は、こうした情報漏えいは金銭目的だけでなく、権力闘争にも関わっていると指摘する。官製メディアの今回の記事は、中共第21回党大会を前に、当局が各派閥による情報流出を封じ込めようとしていることと関係している可能性がある。
中共官製メディア新華社傘下の「半月談」は最近、調査記事を発表し、一部のSNSやセルフメディアのアカウントが、幹部の失脚前にその詳しい経歴を掲載したり、同音語や別称、失脚をほのめかす表現を使ったりしていると報じた。
例えば、2025年7月6日、あるWeChat公式アカウントは、湖北省政協の元党委員会メンバーで副主席だった周先旺の詳しい経歴を掲載した。その2日後、中共中央規律検査委員会のウェブサイトは、周が審査・調査を受けていると発表した。
関連記事
中国株の時価総額が5月のピークから約5か月で約376兆円減少し、弱気相場に入った。AI新モデルの発表も株価を支えられず、台湾・韓国株と明暗が分かれた。消費低迷や不動産不況、企業の収益力の弱さが重荷となっている
台湾で習近平を風刺したコメディアンが、汚物をかけられた後、車ではねられ負傷。検察は中国籍の人物が45万台湾ドルで襲撃を依頼した疑いを指摘し、台湾人5人を起訴。台湾当局は中国共産党による越境弾圧を強く非難
習近平はなぜ後継者を指名しないのか。毛沢東が指名した後継者たちの失脚は、権力継承の難しさを物語る。長期政権の先に待つのは安定か、それとも権力闘争か。ポスト習近平の中国を読み解く
アルジャジーラの潜入調査で、カンボジアの中国系実業家・鄧丕兵と中国共産党当局の接点が浮上した。鄧は中共軍に広州へ呼ばれ秘密協議を行ったと証言。中国共産党当局がカンボジア政府内部の人物に内通者になるよう持ちかけたとも語った
中国共産党政権は社会保険料の徴収を強化している。国民の収入減や企業経営の悪化で生活が困窮するなか、専門家は、政府財政のひっ迫と社会保険基金の資金不足を背景に、政権が企業や市民へ経済的負担を転嫁していると指摘している