2026年6月29日, キャンベラの国会議事堂で、会談を前に太平洋島しょ国バヌアツのナパト首相を出迎えるオーストラリアのアルバニージー首相(左)(David Gray/AFP via Getty Images)

豪州 太平洋で「スポーツ外交」 中共の影響力拡大をけん制

オーストラリアのアルバニージー首相は、中国共産党(中共)による太平洋地域での影響力拡大を抑え込むため、スポーツ外交を積極的に進めている。オーストラリア当局者は6月5日、太平洋島しょ国の首脳3人が、安全保障協議のためオーストラリアを訪問すると明らかにした。協議は、同国で注目を集めるラグビーリーグの一大イベントに合わせて行われる。

AFP通信によると、パプアニューギニアのジェームズ・マラペ首相とトンガのファカファヌア首相は8日、オーストラリアに到着する予定だ。同日には、少なくとももう1人の太平洋島しょ国首脳も安全保障協議に出席する見通しだ。

アルバニージー氏は8日、太平洋島しょ国の首脳らとともに、クイーンズランド州とニューサウスウェールズ州が対戦するラグビーリーグの「ステート・オブ・オリジン」最終戦を観戦する。同日、オーストラリアはパプアニューギニアと防衛同盟協定に正式に署名する予定だ。

▶ 続きを読む
関連記事
中国国営メディアがフィリピン人をサルに見立てた動画を公開し、現地で猛反発
スウェーデン政府は、重要金属とレアアースの採掘を国家安全保障上の重要分野に位置付けた。中国への重要鉱物依存を減らすため、鉱山開発の許認可迅速化や投資拡大を進める
中国海警船がスカボロー礁付近でフィリピン公船に放水。人道支援任務中の船に対する行為にフィリピンは抗議し、中国は「合法」と主張。ASEAN会議と重なり緊張が一層高まっている
鉄鋼大手ブリティッシュ・スチールの国有化をめぐり、敬業集団は全額賠償を要求している。英政府は賠償額がゼロとなる可能性も示しており、同社の資金調達や経営手法をめぐる問題を改めて注目している
多国間統合演習「バリアント・シールド2026」では、米陸軍が西太平洋地域に極超音速ミサイル「ダーク・イーグル」を展開していた