公式統計によれば、2026年第1四半期末時点で、中国の商業銀行全体の不良債権残高は3兆7000億元(約77兆円)に達した。写真は北京の中国人民銀行(中央銀行)本店ビル。(Andrea Verdelli/Bloomberg via Getty Images)

中国銀行危機2026 不良債権と利益悪化の実態

中国の銀行業で利益減少と不良債権の拡大が同時進行している。利ざやは警戒水準を下回り、中小銀行の経営悪化や外資撤退も加速。表面上の安定とは裏腹に、地方債務や不動産問題など潜在リスクが膨張している。

2026年に入り、中国の銀行業が抱えるリスクは明確に高まっている。証券会社や調査機関の一部には「銀行セクターはリスク局面の終盤にある」との見方もあるが、そうした楽観論に惑わされなければ、以下の事実がその実態を比較的冷静に示している。  

国家金融監督管理総局(金融監管総局)のデータによれば、2026年第1四半期の商業銀行の純利益は6323億元(約13兆円)である。しかし、その伸び率は2025年通年の2.3%から一転してマイナス3.7%へと転落し、明確にマイナス成長へと転じた。  

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