外資企業は中国経済の先行きに慎重な見方を強めており、撤退の動きが続いている。写真は北京の商業地区を歩く人々。(Wang Zhao/AFP/Getty Images)

中国で外資撤退が3割増 投資減速と当局対応の実態

中国で外資企業の撤退が前年比3割増と急増している。規制強化や政策の不透明感を背景に投資意欲は低下し、生産拠点の海外移転も加速。当局は15の施策で対応を進めるが、統計と実態の乖離や市場構造の変化も指摘している。

近年、中国に進出する外資企業は、データの越境移転規制や企業買収に関する審査、利益の再投資に関する制度、政策の不確実性など、複数の課題に直面している。その影響で投資意欲は低下傾向にある。  

広東省の珠江デルタ地域や、浙江省・江蘇省にまたがる長江デルタ地域では、一部の外資企業や輸出関連企業が、生産拠点の一部を東南アジアやインド、メキシコなどに移す動きが出ている。  

▶ 続きを読む
関連記事
中国の10月の大型連休で、各地で数時間の充電待ちが発生し、最長7時間待った例も。充電器の増設が進む一方、需要の集中や設備投資の偏り、業界の過当競争など構造的な問題が浮上
中国経済は「日本化」に向かうのか、それとも「ソ連化」に向かうのか。近年、両説にはそれぞれ支持者がいたが、今、新たに第3の可能性として「ソ連式日本化」が浮上している
中国の2026年第3四半期GDP成長率は4.4%と予測され、年間目標の下限を下回る見通しだ。半導体やAIが伸びる一方、内需や不動産は低迷。IMFは資本配分の偏りが生産性の伸びを抑えていると指摘
中国共産党の機関紙が10日連続で中国経済に関する署名記事を掲載した。内需や消費の弱さを認める一方、分析では「9・29」景気刺激策の効果は限定的で、短期的な大規模追加策の可能性も低いとの見方が出ている
中国で銀行再編が加速している。2025年には670を超える銀行が閉鎖され、銀行数は4年間で23%減少。不動産不況や低金利、デフレに加え、3兆ドル規模ともされる「隠れ不良債権」が地方銀行の経営を圧迫