米上院議員 決済大手Airwallexの中国資本を問題視 調査を要請
トム・コットン米上院議員は6月17日、ベッセント財務長官に書簡を送り、越境決済プラットフォームAirwallex(エアウォレックス)に対する中国系資本の投資について、対米外国投資委員会が国家安全保障上の調査を行うよう求めた。
コットン氏は書簡で、昨年12月にも司法省に調査を要請していたと説明した。Airwallexは越境決済サービスを手がける企業で、アメリカの大手企業向けに機密性の高いデータを処理している。同社は、アメリカの主要なAI研究機関や防衛請負業者に関わる社会保障番号、生年月日、給与記録、出張情報などを扱っている。コットン氏は、Airwallexがアメリカ人が日常的に使う決済システムの裏側で機能していると指摘した。
同氏はまた、Airwallexは対外的にはオーストラリア企業だとしているものの、中国共産党(中共)政権との関係は深いと主張した。テンセントと紅杉(HongShan)は、合わせて同社株式の20%超を保有している。米国防総省が今月初めに公表した中共軍関連企業リストには、テンセントが引き続き含まれている。また、Airwallexの従業員の約40%は中国で勤務している。コットン氏は、中共の「国家情報法」により、これらの従業員は中共の情報機関に秘密裏に協力することを法的に求められていると述べた。
関連記事
米カリフォルニア州の古書店が、AI関連とみられる大口注文を拒否した。書籍を裁断・スキャン後に廃棄する手法に反対し、累計5千ドル超の売り上げを手放しても、本を読者の手へ届ける信念を貫く
世界の注目を集める米国の債務問題。しかし真の火種は、隠れた巨額債務と成長力欠如を抱える「ユーロ圏」にあるかもしれない。中央銀行の買い支えも限界を迎えるなか、次の国家信用危機の震源地となるリスクに迫る
Xは、中共との関連が疑われる約20万の偽アカウントからなるネットワークを発見した。AIデータセンターや電気料金をめぐる米国の議論への介入が疑われる一方、米国内でもデータセンター建設への反対が広がっている
米海軍が射程460キロとされる新型超長距離空対空ミサイルAIM-424「マリス」の飛行試験を開始。F-35Cへの搭載やAIM-174Bとの役割、西太平洋の航空戦力バランスへの影響を解説する
トランプ米大統領が、イランと取引する中国の銀行への制裁を示唆した。ベッセント財務長官も、制裁逃れを支援する金融機関をドル金融システムから排除する可能性を警告。9月の米中首脳会談への影響にも注目が集まる