2024年1月3日、北京の路上で自転車を押しながら横断を待つ露天商(Wang Zhao/AFP via Getty Images)

中国の「フレキシブル就業」人口が3億人超に 実態は失業の隠蔽

中国本土で「フレキシブル就業(柔軟就業)」に従事する人口が3億人を超えたとする報告書が公表された。中国ウォッチャーらは、中共がこうした呼称を使って実態を覆い隠し、深刻な失業問題を矮小化していると指摘する。

北京に拠点を置く研究機関「中国新就業形態研究センター」が発表した「2025年中国ブルーカラー就業研究報告」によると、中国における柔軟就業従事者数は2025年に2億8千万人に達し、2026年には3億2千万人に達する見通しで、都市部就業者全体の40%以上を占めるという。中国国有の主要経済メディア「第一財経」が6月4日に報じた。

同報告書は2万8450件の有効回答を基に作成され、フードデリバリー員、家事労働者、トラック運転手、ライブ配信者、宅配員、製造業・建設業従事者、清掃員、警備員など幅広い職種を対象としている。

▶ 続きを読む
関連記事
中共は7月23日、元幹部3人に対する厳重処分を相次いで発表した。温家宝元首相の元秘書が「偽造身分証」を使用していたという異例の罪名が浮き彫りになったほか、機密漏えいや大学内の不正など、中共官僚機構の深い腐敗構造が改めて露呈
中国の一部SNSアカウントが中共幹部の失脚を事前に示唆している問題で、官製メディアが体制内の「内通者」による情報漏えいを報道した。学者は金銭目的だけでなく、党大会前の権力闘争や派閥間の情報戦が背景にある可能性を指摘
中国の国有金融機関幹部を対象に資産や収入の厳格な調査が進む中、監査回避を目的に離職しパスポートを取得して海外へ渡る動きが浮上。資産確認は家族名義や海外不動産にも及び、当局は実態把握を急いでいる
中国共産党(以下、中共)の権力の本質は、典型的な「土匪型権力」である。すなわち、暴力によって権力を奪取し、さらに暴力によってその権力を維持するというものである。
習近平の父・習仲勲も処刑寸前だった。1935年の粛清から現代のAI監視まで、中共の社会統制はどう進化したのか。約9万字の研究報告書『中共治安機関の構造研究』が、1000万人超の情報網やデジタル監視の実態を解き明かす。