2026年5月23日、マイアミで開催された「ハイユンダイ・エア・アンド・シー・ショー」で、米空軍爆撃機の編隊飛行が披露され、いつでも、どこでも戦力を投射できる米空軍の能力が示された (U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Lauren Diaz)
日本に核武装が必要か

米国 西太平洋への戦域核戦力の再配備を検討

核不拡散に向けた米国の取り組みは、かつてない圧力と課題に直面している。インド太平洋地域における核の脅威の深刻化を背景に「西太平洋への戦域核戦力の再配備」をめぐる議論が一段と高まっている。米国は、「拡大抑止」が地域の同盟国・競合国、そして地域の安定に対して持つ意義を改めて検討する必要があるかもしれない。

6月1日、米国企業研究所(AEI)のカイル・バルザー研究員とヘリテージ財団の戦略的抑止上級研究員ロバート・ピーターズ氏が連名で論文を発表し、大国競争下における戦略的不均衡に対処するため、米政府が韓国と日本への戦域核兵器の再配備を検討するよう求めた。

米国がイランに対して強硬姿勢をとった根本的な理由は、核拡散の脅威への対処にある。しかしイランは、世界の核環境悪化における唯一の問題ではない。イランの核問題が解決されたとしても、米国は遅かれ早かれ、インド太平洋地域において中国共産党(中共)および北朝鮮という、既に核を保有しさらなる開発を続ける二つの競合国が引き起こすより大きな核危機に向き合わなければならない。

▶ 続きを読む
関連記事
新華社は一等功を受けたテストパイロット楊勇の試験飛行を報道。空警600や殲15、福建艦の電磁カタパルトが抱える安全性や技術面の課題、早期警戒機開発の実態が浮かび上がった
世界一の長寿企業国・日本。創業1400年の金剛組や500年のとらやなど、300年を超える老舗には利益よりも大切な「家訓」があった。時代が変わっても揺らぐことのない東洋の道徳観「義」の精神と経営の真髄に迫る
米国防総省は調達制度を刷新し、低コスト・大量生産のドローン戦略へ転換。「ガントレット」試験により企業を実戦環境で即時選抜し、迅速配備と技術更新を実現する
ウクライナ軍のドローン主導戦術が、ロシアの大規模装甲攻勢を撃退。低コスト兵器が高価な戦車を無力化し、戦場の構造と戦術を根本から変えつつある
パナソニック創業者・松下幸之助が掲げた「水道哲学」と儒教の「仁」の思想の響き合いを描いた一文。モノづくりを通じて人々の生活を支え、社員の人格を育んだ希代の経営者の哲学と、その真意に迫る