2022年5月3日、ウクライナ軍は東部地域で撃破したロシア軍戦車を公開した(ウクライナ国防省)。

ロシア戦車1.2万両損失 ドローン戦争で「戦車時代」は終焉か

ウクライナ戦争でロシア軍は約1万2千両の戦車を失い、最新型T-90Mも撃破が相次ぐ。ドローンと対戦車兵器の進化により戦場の構図は一変し、装甲戦力の役割が根本から問い直されている。

ウクライナの無人機と対戦車兵器がロシア軍に与えた損失は壊滅的であり、ロシア戦車部隊の主力に深刻な打撃を与えている。最も近代的とされるT-90M戦車でさえ、戦場で相次いで撃破されている。こうした状況を受け、ロシアは残存する新旧の装甲戦力を投入せざるを得なくなっており、同時に現代戦における装甲部隊の役割そのものの再考を迫られている。かつての戦車の栄光の時代は、終焉に近づいているのだろうか。

ロシア装甲部隊の損失は極めて深刻である。5月22日、ウクライナ国防省が発表した日次戦況報告によれば、全面侵攻開始以降、ロシア軍がウクライナ戦場で失った主力戦車はすでに1万1944両に達し、装甲戦闘車両の累計損失は2万4594両に上るという。

▶ 続きを読む
関連記事
『論語』学而篇の「礼の用は和を貴しとなす」を解説。真の「和」とは単に波風を立てないことではなく、違いを認め合い秩序を保つこと。「礼」を通じて多様な人々が共生し、徳を社会に実践する本質に迫ります
中露朝の軍事的連携や対日攻勢が激化する東アジア情勢。崩壊しつつあるインド太平洋戦略と強硬姿勢を強める中国の狙いとは何か。その背景にある中国国内の経済減速と富裕層流出の危機から真相を読み解く
憲法や法律などの制度は、地盤の上に建つ「家」にすぎない。社会を真に支える「地盤」とは一体何なのか。制度の形骸化が進む現代において、私たちが足元の道徳的習慣をいかに築き直すべきかを問いかけるシリーズ最終篇
気候変動対策がもたらす経済的代償と、政策批判を「科学の否定」として封じる言論空間の歪みを検証。観測事実・因果関係・政策妥当性の三層を整理し、政治的ドグマに囚われない合理的な議論のあり方を問い直す
落とした財布がそのまま戻る日本の日常。世界を驚かせる高い返還率の背景には、「お天道様が見ている」という言葉に象徴される、見返りを求めず良心に従う日本人の誠実さと「当たり前」の精神が息づいています