5月12日午後、茶道家・川崎緑仙さんは東京国際フォーラムで神韻公演を鑑賞した(徐正/大紀元)

茶道家が称賛「一糸乱れぬ美しさ」 神韻の色彩と舞に感動

「中国文化がわからないと、アジアの文化がわからない。多くの文化が中国から伝わってきたから。中国文化が大好き」。5月12日午後、茶道家の川崎緑仙さんは、東京国際フォーラムで行われた神韻新紀元芸術団の公演を鑑賞後、このように語った。

川崎さんは、長年にわたり茶道に携わってきた茶道家である。現在は茶会の顧問を務め、経験を積んだ門下生を指導している。幼いころから茶に親しみ、お茶は川崎さんの生活の一部となっている。かつての生徒たちは、今ではそれぞれ独立して活動しているという。

茶道と華道を教える川崎さんは、色彩や空間の雰囲気に対して鋭い感性を持つ。神韻の色彩について、「非常に舞台映えする色を使っていた。基調は中国らしい赤や朱色、オレンジ、そして皇帝の色である黄色。黄色が主体で、そこに青や緑が入ると、とても色合い的に綺麗だった」と称賛した。

舞踊についても、「踊りは本当に素晴らしかった。日本では、あれほど綺麗に揃って踊れるところは宝塚でも難しく、あのような美しい踊りはできない」と語った。

母親が日本舞踊を習っていた川崎さんは、舞踊に必要な体力や技術にも注目した。

「なよなよと踊っているように見えるが、すごく大変な体力が必要なのは、ダンスは全部同じだ。中国舞踊であれ日本舞踊であれ、踊りというものは腰がきちんと据わっていないと、体幹がしっかりしていないと踊れない。片足でピッと立ってしまう姿など、本当にすごい」と話した。

また、台詞がないにもかかわらず、物語が分かりやすく伝わる点にも感銘を受けたという。「セリフがなく、踊りだけであのように物語を伝えていくのは、とても難しいし、皆さんが大変ご苦労なさってると思った」

特に印象に残った演目は、女性のモンゴル舞踊だった。

「仏様が出てきて、女の子が全部灯を持って踊る場面は、本当に仏教的で、とても美しかった。もちろん、どの舞踊も美しかったが、正直に言えば、現代がこのような状況にある中では、現代の演目よりも、やはり衣装が綺麗な(古典舞踊)に心が引かれる」

川崎さんが最も感心したのは、舞台全体の「揃い方」だったという。

「一番良いなと思ったのは、すべてが揃っていること。揃っていることは大事。バラバラになっているものはそもそも美しくない。家の中もきちんと揃えてあると綺麗に見える。揃えることはとても難しい。本当に空間も美しく作られていたので、今日来て良かったと思う」

中国と西洋の楽器が溶け合う音楽にも、川崎さんは深く魅了された。

「音楽がとても良かった。あのような感じのメロディラインが好きだ」と述べ、特に二胡の独奏は良かったという。「二胡の音色は本当に綺麗だ。たった2本の弦であんなに豊かな音が出る。音が素晴らしい」

川崎さんは、中国文化への思いも語った。

「欧米にはあまり興味がない。やはり中国文化が好きだ。中国文化がわからないと、アジアの文化がわからない。多くの文化が中国から伝わってきたから」

何回も中国を訪れた川崎さんは、「本当に中国が好きだ。お世辞ではない。日本人は、中国に足を向けて寝られない。漢字も、日本の行事も全部中国から来た物だから。とても大事にしている」と話した。

一方、現代中国を題材にした演目を見た川崎さんは、これほど素晴らしい芸術が「中国では禁じられていることを知り、中国も大変だ」と驚いた。

最後に川崎さんは、うれしそうに「私は京都出身で、高校の時に東京に来た。京都や滋賀、神戸に友達がたくさんいる。来年は京都公演をみんなで見たいと思った」と話した。

また、「みんな見た方がいいと思う。日本のつまらないドラマを見るよりも、これを見た方が伝統が広がり、世界が良くなると思う。日本の歌舞伎は、日本人でも通訳がないと分からないことがあるが、これは通訳なしでも本当に分かりやすい。音楽も踊りも素晴らしく、今日は本当に来て良かった」と語った。

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