令和8年5月1日、高市総理は総理大臣公邸で、ベトナム及びオーストラリア訪問等についての会見を行った(出典:首相官邸ウェブサイト)

高市総理 ベトナムおよび豪州訪問へ出発 経済安保とサプライチェーン強靱化を推進

高市総理大臣は5月1日、ベトナムとオーストラリアへの外遊に出発するにあたり、記者会見を行った。今回の歴訪では、厳しい国際環境や現下の中東情勢を踏まえ、両国との間でアジア域内のエネルギー安定供給や重要鉱物などを含むサプライチェーンの強靱化について協力を確認し、各国の自律性と強靱性の確保を目指す方針である。

最初の訪問先であるベトナムは、医療物資を含む日本のサプライチェーンにおいて重要な拠点である。高市総理は、4月に発足したばかりのベトナム新指導部との首脳会談を通じて、「経済安全保障」の分野を新たな協力の軸として打ち出す意向を示した。また、現地では「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の進化に関する外交政策スピーチを行う予定である。

続いて訪問するオーストラリアとは、本年で日豪友好協力基本条約の署名から50周年という節目の年を迎える。アルバニージー首相の招きに応じて訪問する今回、安全保障や人的交流のほか、重要鉱物やLNG(液化天然ガス)をはじめとするエネルギーなどの経済安全保障について幅広く議論し、日豪関係を新たな高みへと引き上げる考えである。総理は、これらの取り組みが日本における原油や石油製品といった重要物資の調達にとっても重要であると強調した。

▶ 続きを読む
関連記事
「米イラン合意」が鍵を握る中、高市首相が大統領への直談判。日本人乗船のタンカー1隻がホルムズ海峡を無事通過
2026年5月、広島市で32年ぶりとなる「第48回南極条約協議国会議(ATCM48)」が開催される。気候変動や活発化する南極観光活動への対応など、未来志向の南極条約体制強化に向けた議論が行われる
国連で進む沖縄の「先住民族」認定と植民地化工作に対し、日本沖縄政策研究フォーラムがジュネーブで真実を訴えた報告会の内容を詳報。特定勢力の狙いと、日本の主権を揺るがす脱植民地化特別委員会(C24)を通じた新たな危機に迫る
政府は4月21日午前の閣議と国家安全保障会議(NSC)で、防衛装備移転三原則と運用指針を改定。これまで厳しく制限してきた殺傷能力を有する装備品についても、一定の条件下で輸出を可能とする方向へと大きく舵を切る