中共に取り込まれた国連
国際連合は1945年、アメリカの戦略的構想のもとで創設した。すなわち、第二次世界大戦後にアメリカ主導で築かれた国際秩序の礎として、多国間主義の装いをまとった「パクス・アメリカーナ」の枠組みだった。
しかし、その構図は時とともに根本から変質した。過去25年間で、中国共産党(中共)は組織的に国連に浸透し、人事を通じて影響力を強めると共に、組織運営の方向性も変えてきた。その結果、国連は、かつてアメリカが形づくった道具から、北京がますます主導権を握る場へと変わった。そして、その運営費のかなりの部分はアメリカの納税者が負担している。
米外交問題評議会によれば、2025年時点でアメリカは国連通常予算の22%、国連平和維持活動(PKO)拠出金のおよそ26%を負担している。また、米議会調査局によると、2025~26年のPKO予算だけで54億ドルに上る。
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