2024年12月9日、ジュネーブにある国連本部が入居する「パレ・デ・ナシオン(国連宮殿)」にて撮影(Fabrice Coffrini/AFP via Getty Images)

国連は中国に支配された機関である

国際連合は1945年、米国の戦略的ビジョンの産物として設立された。それは多国間主義という言葉で飾られた「パクス・アメリカーナ(米国の平和)」の足場であり、第二次世界大戦後に形成された米国主導の国際秩序の礎石となることを意図していた。

しかし、その計算は時とともに根本から変質した。この25年間、国連は中国共産党(CCP)によって計画的に浸透され、職員を送り込まれ、方向性を書き換えられてきた。米国が形作った道具としての国連は、北京が支配し、その費用の大部分を米国の納税者が負担するプラットフォームへと変貌を遂げたのである。

この問題を精査してみよう。

▶ 続きを読む
関連記事
国家は永遠ではなくとも、先人から受け継いだ伝統文化や祈りを次代へ手渡す責務は残る。東西の古典や思想を手がかりに、国家崇拝や排外主義に陥らない健全な祖国愛のあり方と、私たちが果たすべき務めを静かに問い直す論考
米中首脳の公式晩餐会には米国の著名経営者が出席した一方、公表名簿に中国企業の経営者は見当たらなかった。筆者は米中対立や党の統制、経営者を取り巻くリスクから、その背景を読み解く
米中首脳会談後、双方が公表した文書には関税やAIを巡る説明に違いが残った。米側だけが記した事項もあり、台湾問題については双方とも言及していない
トランプ大統領が習近平を空港で出迎えた異例の対応。厚遇の一方、米軍基地では軍用機も並んだ。交渉の場づくりから国力の誇示、過去の歓迎への返礼まで、その狙いを五つの側面から読み解く
米宇宙軍とSpaceXが軌道データの共有で合意。スターリンク衛星の観測データと軍の高精度な情報を組み合わせ、宇宙ごみや衛星の動きをより詳しく把握する。将来的な軍事利用も視野に入る