制裁対象の中国タンカー 海峡通過を試みて引き返す 米中央軍「封鎖突破ゼロ」
制裁対象となっている中国のタンカー1隻が14日、ホルムズ海峡を通過して離脱しようとしたが、引き返してペルシャ湾内に戻った。このタンカーはかつてイランの石油に対する米国の制裁を複数回にわたって回避した前歴を持つ。
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、問題の船舶は「Rich Starry」と呼ばれるタンカーで、マラウイの偽造国旗を掲揚していた。船舶追跡会社Kplerのデータによれば、米国がイランの港湾に出入りする船舶への封鎖を開始した翌日、「Rich Starry」はホルムズ海峡の通過を試みた際に進路を反転させた。
船舶追跡データはこの船がアラブ首長国連邦(UAE)の海域からホルムズ海峡の外側へ向けて航行していたことを示している。一方、タンカー追跡サイト「TankerTrackers.com」の共同創設者サミール・マダニ氏は、「Rich Starry」にはイランの港湾に停泊して石油製品を積載する際に虚偽の信号を発信してきた一貫した前歴があると述べた。
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米中央軍の司令官であるブラッド・クーパー海軍大将は、封鎖から36時間以内、米軍がイランと外部を結ぶ海上貿易を遮断し、イランの港湾と沿岸地域に対して全面的な封鎖を実施したと明らかにした。
米国とイスラエルによるイラン攻撃から2カ月超。脆弱な停戦の中、ホルムズ海峡封鎖で世界経済に影響拡大。エネルギーや食料価格が高騰する一方、BRICSは足並み揃わず、結束の弱さが改めて浮き彫りとなった。
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ヴァンス副大統領や複数の関係者が内幕を明らかにした。米代表団は、イラン代表団にその場で最終判断を下す権限がないことに気づいたという