4月8日、山梨県富士吉田市の新倉山浅間公園で、満開の桜の前で写真撮影をする観光客 (Tomohiro Ohsumi/Getty Images)

富士山麓で桜満開 オーバーツーリズムに悩む富士吉田市

雪を頂いた富士山が赤い五重塔の背後にそびえ、その手前には、一面に広がるピンクの桜を写真に収めようと大勢の人々が集まる。毎年桜の季節になると、この光景はSNSで広く拡散される。

今年も、この絶景を自分の手で撮影したいと願う観光客が、富士山のふもとにある静かな町、富士吉田市に押し寄せた。しかし、地元では苦情が相次いだ。交通渋滞やごみのポイ捨てが後を絶たない。一部の外国人観光客が個人住宅のドアをたたいてトイレを借りようとしたり、住民の庭先で排泄する事例まであったという。

こうした状況の悪化を受け、富士吉田市は2月、今年は恒例の桜まつりを中止すると発表した。この催しは10年前、観光振興を目的に始まったものだった。しかし、観光客の増加は同時にオーバーツーリズムも招き、自治体は対応に追われる事態となった。

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