トランプ米大統領は3月26日の閣議で、イランはすでに戦闘能力をほぼ失っていると改めて強調し(Jim WATSON / AFP via Getty Images)

米イラン協議が進展 トランプ氏「イランは壊滅状態 合意を強く求め」

トランプ大統領は3月26日の閣議で、イランはすでに戦闘能力をほぼ失っていると改めて強調した。そのうえで、合意を求めているのはイラン側だと明言した。

トランプ氏は「彼ら(イラン)は合意を強く求めている。私ではない。彼らの方が合意を懇願している」と明かし、「彼らが合意を望んでいる。その理由は、壊滅的な打撃を受けたからだ」と述べた。

これに先立ち、トランプ氏が合意を急いでいるとの報道が出ていたが、これに対し、トランプ氏は「もし本当に私が合意を急いでいるなら、彼(ヘグセス国防長官)が真っ先に知っているはずだ。すぐに撤退しようという話になるだろう。だが実際は逆だ。私は別に構わない。実際に、撤収までにまだ攻撃すべき目標がある」と反論した。

スティーブ・ウィトコフ中東特使は会議で、戦争前にイランと行った交渉内容を明らかにした。「戦前のイランとの協議で、彼らはイランにはウラン濃縮の権利があると主張していた。彼らはまた、核弾頭11発に相当する濃縮度60%のウラン460キロを保有していると述べた」と語った。

イランが核能力の放棄を受け入れなかったため、その後アメリカによる大規模な攻撃を受けた。

トランプ氏は、米軍がイランの海軍と空軍に壊滅的な打撃を与えたほか、発射装置とミサイルの90%を破壊したと述べ、現在はミサイル工場とドローン工場への攻撃を続けているとした。

ヘグセス国防長官は「一夜にして、イランは海軍を失っただけではなく、大統領閣下、彼らの海軍司令官も殺害された。イラン革命防衛隊の海軍司令官は昨夜の作戦で死亡した」と述べた。

また、ウィトコフ氏は「われわれは外交政策チームとともに、平和合意の枠組みとして15項目の行動計画をまとめ、すでに提示している。これは仲介役を務めるパキスタン政府を経由して伝えられた」と述べた。

関連記事
大統領は、イランが4月18日にフランスの船舶およびイギリスの貨物船に向けて発砲し、停戦合意に違反したと述べた
トランプ政権によるホルムズ海峡封鎖とイラン戦争の行方を、軍事・経済・地政学の視点から鋭く分析。欧州の凋落、中国の台湾への警戒、そして「ポスト海峡時代」を見据えた湾岸諸国の戦略から、世界の真の新秩序を読み解く
イランがホルムズ海峡の「厳格な軍事監視」再開を宣言。米国の海上封鎖への対抗措置として、通航タンカーへの発砲も報告された。トランプ米大統領による停戦延長の不透明感も相まって、緊迫した情勢が続いている
トランプ氏は、「米国は、我が国の偉大なB-2爆撃機によって生成されたすべての核の『塵』を受け取る。いかなる形でも、金銭の授受は行われない」と述べた
イランのアラグチ外相は17日、ホルムズ海峡を商用船舶に全面開放すると表明した。ただ、現場では通航の正常化は進んでおらず、海運各社も慎重な姿勢を維持している。こうした中、クルーズ船1隻が戦闘開始後初めて同海峡を通過した