米海軍のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「フランク・E・ピーターセン・ジュニア」(DDG121)は2026年2月28日、「エピック・フューリー作戦」の支援任務の一環として、トマホーク巡航ミサイルを発射した(米海軍提供)

専門家「米・イスラエルの攻撃は奏功 終結はなお時期尚早」

アメリカとイスラエルによる「壮絶の怒り」作戦は第4週に入り、トランプ米大統領は、アメリカはすでに目標達成に近づいており、いつでも戦争を終結できるとの認識を示した。これについて、元米国副大統領の中東顧問、米シンクタンク「安全政策センター」の中東研究員であるデイビッド・ワームサー氏が現状の戦況について見解を示した。

アメリカの中東問題アナリストであるワームサー氏は、米イスラエルによる対イラン戦争は想定以上に順調に進み、イランは反撃能力をほぼ失ったとの見方を示した。ただし、現段階で戦争を終結させるべきではないと指摘した。

ワームサー氏は「問題は、依然として約460キロの高濃縮ウランが残っていることだ。彼らには数百発のミサイルが残っているに違いない。発射装置が破壊されてミサイルが発射できなくなっても、ミサイル自体は存在している。したがって、イランのこうした兵器庫を排除する必要がある」と述べた。

同氏はまた、ホルムズ海峡の通航が徐々に実現しつつあるとの見方を示した。これに関連し、これまでヨーロッパがトランプ氏の提唱した海峡護衛構想に消極的だったことについては、防衛への姿勢の弱まりの表れだと指摘した。

ワームサー氏は「ヨーロッパはすでに戦う意思を失っている。彼らは、一度介入すれば自国の資産が攻撃を受ける可能性があることを理解している」と述べ、「ヨーロッパは戦争へ巻き込まれることを恐れていると思う。なぜなら、自らを効果的に防衛できるだけの軍事力を、もはや保持していないからだ」との認識を示した。

さらに、20日に英政府がアメリカによるイギリス軍事基地の使用を承認したことについて、ワームサー氏はトランプ氏が失望しているとの見方を示した。約200年にわたりアメリカの最も緊密な同盟国であるイギリスが、重要な局面で早期に支持を示さなかったためだという。

ワームサー氏は「重要なのは、我々がイギリスに対し、共に戦うことを求めているわけではないという点だ。我々はただ、イランから数千キロ離れた基地の使用を認めてほしいだけだ」と説明した。

そのうえで「我々は一部の航空機は、ミサイル攻撃に晒されやすいイスラエルのような拠点や、さらに遠方の地点への配備を余儀なくされた。これにより、イランへの飛行時間は5倍に延びた。本来遂行できるはずだった任務の5分の1しか消化できず、戦争の長期化につながっている」と指摘した。

また、ワームサー氏は、イラン政権はすでに全面的に崩壊しており、有効な指導中枢を形成することが難しくなっているとの見方を示した。

ワームサー氏は「今後、目に見える権力構造が崩壊しつつあるだろう。イラン革命防衛隊の一般構成員であれ、政府関係者であれ、あるいは反体制派であれ、誰も真の権力の中核を見いだすことができない状況だ」と述べた。

さらに「問題は、依然として有効な指導層が存在しているのかどうかという点にある。これは、政権のために戦おうとする人々の士気を低下させる一方で、政権に反対する人々を鼓舞することになる」と分析した。

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