記者会見を行う小泉防衛大臣(防衛省・自衛隊)

小泉防衛相 統合幕僚長の発言を説明 ミサイル拠点化への地元不安に対し「軽視ではない」

17日、国会議事堂本館閣議室前にて小泉防衛大臣による記者会見が実施された。会見では、スタンド・オフ防衛能力の配備に伴う地元への対応について質疑が交わされた。

3月13日の統合幕僚長会見において、「スタンド・オフ能力を具備することによる効果が、発射拠点が狙われるリスクを上回る」という趣旨の発言があったことに関連し、地元の不安や懸念を軽視しているのではないかとの指摘が記者からなされた。 これに対し小泉大臣は、統合幕僚長の発言はあくまで「ミサイル発射拠点は狙われるのではないか」という点について述べたものであり、地元の方々の不安や懸念に向けたものではないと明確に否定した。その上で、スタンド・オフ防衛能力の保有は、侵攻する敵を早期かつ遠方で阻止し、相手に攻撃を思いとどまらせる抑止力を高めることにつながり、日本に対する武力攻撃の可能性そのものを低下させるものであると説明した。

また、3月下旬に予定されている熊本県の陸上自衛隊健軍駐屯地などへの長射程ミサイル配備に伴う地元への配慮として、熊本県知事や熊本市長からの要望を踏まえ、同日に装備品の展示会を実施し、住民や首長、議会関係者の理解を深める機会を設けたことを明らかにした。現時点で住民説明会を実施する予定はないが、防衛省として引き続き熊本県や熊本市と緊密に連携し、丁寧な説明と適切な情報提供に努めていく姿勢を示した。

▶ 続きを読む
関連記事
小泉防衛相は10月14日の衆院予算委で、中共政府の「新型軍国主義」言説に「核兵器も戦略爆撃機も持っていない国に対し、いずれも持つ国がそう主張する」と指摘。中共政府の言説に「共感する国がいるのか」と疑問を呈した
小泉防衛相は10月13日の閣議後記者会見で、北朝鮮による弾道ミサイル発射の増加や、中国の軍事力増強、ロシアと中国の軍事連携の動きなどを挙げ、日本を取り巻く安全保障環境が「戦後最も厳しく複雑」になっているとの認識を示した。
防衛省は10月9日、「即応宇宙輸送能力」の調査研究開始を発表した。有事などで失われた衛星機能の迅速な回復を目指し、民間からロケットの製造・打ち上げ方法の提案を募る。安全保障と宇宙産業の接点となる一方、実用化の時期や予算規模は未定だ
政府は10月1日、サイバー対処能力強化法とサイバー対処能力整備法の一部を施行し、重大なサイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」の運用を開始した
日米共同演習「キーン・ソード27」が10月19~29日に行われる。自衛隊約4万5千人が参加予定で、前回より規模を拡大。フィリピンや欧州各国の軍も実施部隊等に加わる。特定の国は演習の相手として明示していない