2025年2月25日、台北の立法院(国会)での会合にて、施政方針演説を行うため会場に到着した与党・民主進歩党(民進党)の卓栄泰行政院長(首相)(写真:AFP/Yu Chien Huang)(Photo by YU CHIEN HUANG/AFP via Getty Images)
中国外交部会見から読み解く覇権戦略

中国「台湾行政院長の訪日牽制」の裏に潜む沖縄主権剥奪の罠

2026年3月9日に行われた中国外交部の定例記者会見は、単なる日常的な外交発信の枠を超え、日本に対する極めて攻撃的かつ直接的な「警告」を含んでいた。我々はこの会見内容を表面的な言葉通りに受け取るのではなく、その背後に隠された中国の「三戦(心理戦、世論戦、法律戦)」の意図を正確に読み解き、国家の危機として認識しなければならない。

会見において郭嘉昆報道官は、台湾の卓栄泰「行政院長」が7日に日本を訪問したことについて、「見苦しい画策」「独立を企む挑発」と強烈な言葉で非難した。さらに日本に対して、「挑発と恣意的な妄動は必ず代償を払うことになり、生じたいかなる結果も日本側が責任を負わなければならない」と言い放った。また同会見では、黄海上空におけるオーストラリア海軍ヘリコプターに対する中国軍の危険な妨害行為について問われた際も、同海域が「国際水域」であるという豪州側の主張を実質的に無視し、自国の管轄権を暗に主張する態度を見せている。

これらの発言を、単なる「外交上の決まり文句」や「口先だけの脅し」と軽く受け流してはならない。ここから浮かび上がるのは、日本の主権、とりわけ沖縄(琉球)に対する現状変更を正当化するための周到な「法律戦」および「心理戦」の布石である。

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