小泉防衛相 宮城県空自「松島基地」視察
令和8年3月8日、小泉防衛大臣は航空自衛隊で唯一ブルーインパルスの本拠地となっている松島基地(宮城県)を視察し、臨時記者会見を行った。会見では、東日本大震災から15年を迎える被災地への思いや、イラン情勢への対応、そして松島基地の今後の運用方針について語られた。
小泉大臣は視察においてブルーインパルスに搭乗し、宮城県と福島県の復興状況を上空から確認した。松島基地から南下して福島第一原発の周辺を約2周した際には、現在も廃炉作業に取り組む作業員への感謝と敬意を伝えるため、スモークを出して飛行したという。東日本大震災時に自らも甚大な被害を受けながら救援活動に尽力した松島基地の隊員をはじめ、過酷な状況下で任務を遂行した自衛隊員の献身に改めて敬意を表した。また、自衛隊が国民にとっての「最後の砦」としての役割を果たすため、今後の災害対応に向けた自治体との連携強化や、自衛官の処遇および独自の俸給表改定といった抜本的な改善を進める意向を示した。
緊迫するイラン情勢を巡っては、外務大臣からの依頼に基づき、自衛隊機をモルディブ共和国に移動・待機させる命令を下したことを明らかにした。3月8日未明に小牧基地を出発したKC-767空中給油・輸送機1機が既にモルディブへ無事に到着しており、万が一の邦人輸送に迅速に対応できる態勢を整えている。日本国内でも機体の故障等に備えたバックアップの航空機や要員が待機しており、関係省庁や関係国と緊密に連携して邦人保護に万全を期す姿勢を強調した。
関連記事
政府は10月1日、サイバー対処能力強化法とサイバー対処能力整備法の一部を施行し、重大なサイバー攻撃を未然に防ぐ「能動的サイバー防御」の運用を開始した
日米共同演習「キーン・ソード27」が10月19~29日に行われる。自衛隊約4万5千人が参加予定で、前回より規模を拡大。フィリピンや欧州各国の軍も実施部隊等に加わる。特定の国は演習の相手として明示していない
自衛隊がインドネシアの山林火災で、海外初となる消火任務を終えた。CH-47輸送ヘリ3機で40回超の活動を行い、約220トンを放水。火災が続くなか、現地側が自力で対応可能になったことを受け、撤収する
小泉防衛相は29日の会見で、広島・長崎の惨禍を繰り返さない決意を示す一方、侵攻を防ぐ抑止力の必要性を訴えた。非核三原則などをめぐる「タブーなき議論」には被爆地から反発も出ている
日本政府は安全保障政策の見直しを加速させている。AIやドローンなどの「新たな戦闘方式」が、「安保3文書」改定の重要な課題となる。元自衛官の矢野義昭教授は、2026年版「防衛白書」が3文書の改定に向けた重要な参考資料になるとみている