独裁者を倒す「側近の離反」 習近平にも内通者の可能性
ベネズエラのマドゥロ大統領が米軍に逮捕され、イランの最高指導者ハメネイ師がアメリカとイスラエル軍によって殺害されたことで、中国共産党(中共)党首の習近平の将来の行方にも注目が集まっている。分析では、独裁者の側近に潜む「内通者」が彼らの失脚を加速させたとの見方もある。仮に習近平が暗殺の標的となれば、周囲に内通者が少なくない可能性もあるとの指摘が出ている。
報道によると、今年1月にマドゥロ氏が拘束される前、側近の情報提供者がその潜伏場所を事前にアメリカ側へ伝えていたという。米軍はこの情報を基に、同じ環境を再現した施設を建設し、特殊部隊が繰り返し訓練と演習を行った。こうして今年1月3日の急襲作戦で、マドゥロ氏を官邸で生け捕りにした。
一方、イランの最高指導者ハメネイ師の動向については、米中央情報局(CIA)とイスラエルの情報機関モサドが長期間にわたり秘密裏に追跡していたという。数か月にわたる日常の行動パターンを把握したことで、今回の短い好機を捉え、ハメネイ師と数十人のイラン高官を爆撃で殺害した。
関連記事
ネパール大洪水の被害を拡大させたのは気候変動ではなく、それを恐れるあまり地質学的に脆い渓谷へダムや作業員を過密に投入した性急な再エネ開発だった。気候対策の暴走が生んだ人災の側面を鋭く告発する論評
中共軍で幹部の調査や処分が相次いでいる。第14期全人代では軍・武警部隊の代表46人が罷免され、軍隊選挙委員会も発足時の11人中9人が調査や処分の対象となった
中共江蘇省当局は民間組織12団体を取り締まり、このうち7団体が緊急救援組織だった。関係者は、民間救援隊が被災地の実態を外部に伝えることを中共当局が警戒していると指摘する
スウェーデン出身の半導体研究者ヘンリー・ホマユン・ラダムソン氏が中国・上海で死去した。63歳。2016年に中共の「千人計画」に参加し、中国科学院などで半導体材料の研究に携わっていた
中共の高級将校の失脚が相次いでいる。第14期全人代代表を罷免された軍高官は3年間で46人に上り、上将22人、中将18人、少将6人に及ぶ