中国共産党が地方権力を引き締め、末端官僚に不安が広がっている。写真はイメージ (Photo by NOEL CELIS/AFP via Getty Images)

中共体制内関係者 「官僚は常に不安 夢の中でも連行され投獄されることを恐れる」

中国共産党(中共)当局は改選期の規律監督強化に関する通知を共同で発出し、規律項目「十の厳禁」を打ち出した。2026年以降、省・市・県・郷の党委員会が新たな改選周期に順次入る中での措置である。

2月中旬には、中国共産党中央規律検査委員会機関や中央組織部などが「改選規律を厳格にし改選風紀の監督を強化する通知」を共同発出し、国営新華社が通知を転載した。通知は、私的結託や小グループ形成の禁止、政治的詐欺師との接触や機会主義行為の禁止、票の買収や売官買官の禁止、違規干渉や口利きの禁止、個人独断の禁止「問題を抱えた」幹部の指名や昇進の禁止、虚偽報告や情報漏えいの禁止、改選妨害の禁止などを列挙し、違反行為には「ゼロ容認」一切容認しない方針で臨むと強調した。

大紀元の報道によると、中共内部の事情に詳しい関係者は、地方党委員会改選を前にした今回の集中的な規律設定について、単なる風紀是正ではなく新たな権力再編に向けた事前整理だと指摘した。地方党委員会は人事と資源配分の要を握っており、幹部登用ルートを前倒しで引き締めることで、第二十一回党大会に向けた政治配置の基盤を固め、地方権力体系が最高指導者に絶対的忠誠を維持するよう図り、相対的に独立した地方勢力の形成を抑える狙いがあると分析している。

▶ 続きを読む
関連記事
中国で7月1日から施行される「民族団結進歩促進法」。中共の監視や国境を超えた弾圧がさらに世界へ広がる恐れがあるとの警告が出ている
中国経済が不振にあえぐ中、習近平は米国とのハイテク競争に突き進んでいる。英独メディアは、その姿をソ連末期の宇宙競争になぞらえ、経済をさらに圧迫する危うい賭けだと指摘
トランプ氏が年内のトルコ・中国訪問を電撃表明。カタールから贈られた新大統領専用機を背に、世界の勢力図を揺るがす「大国外交」への野心を語った。9月の習近平氏訪米を控え、次なる一手は何か
中国で広がる粛清の嵐、習近平の身内や浙江派も調査の標的に。SNSまで調べる異常な忠誠審査と、サインを拒み自己保身に走る中共官僚の闇
「引退しても逃げられない」 中国共産党政権では近年、退職から18年を経た高官を摘発する事例も出ている。米紙は、習近平の反腐敗運動が汚職摘発から「忠誠心を試す粛清」へ変質していると報じている