2025年4月2日、米国のドナルド・トランプ大統領はワシントンのホワイトハウス・ローズガーデンで開催された「米国を再び豊かに」と題するイベントで演説し、相互関税の問題について図表を手に説明した(Brendan SMIALOWSKI/AFP via Getty Images)

10%の新関税が始動 日台欧州は既存合意の維持に注力し急変に備える

2月24日、トランプ政権による最新の10%の臨時関税が正式に発動し、今後150日間維持されることとなった。この動きは世界中に激震を走らせており、日本、台湾、EU(欧州連合)などの貿易パートナーは、不確実性を排除するために既存合意の着実な履行を急いでいる。一方で、物流大手のフェデックス(FedEx)は関税の還付を求めて米政府を正式に提訴した。コストコなど他の巨大企業もこれに続く見通しであり、全米で前例のない関税還付を巡る法廷闘争が幕を開けようとしている。

トランプ米大統領(2026年2月20日):「我々はかつてないほどの(関税)収入を得ることになるだろう」

最高裁判所が先日、相互関税(Reciprocal Tariff)を違憲と判断したことを受け、トランプ大統領はまず24日から全世界に対して10%の臨時関税を課すと発表した。さらに先週土曜日には、税率を15%に引き上げる意向をSNSに投稿した。しかし、火曜日の深夜までに大統領が税率引き上げの命令に署名しなかったため、現在有効な税率は10%にとどまっており、今後150日間適用される。

▶ 続きを読む
関連記事
米関税政策に大きな変動が生じる中、2月23日のアジア太平洋株式市場は総じて上昇した。一方、ドルは下落し、資金は安全資産の金に向かった
日米両政府は「戦略的投資イニシアティブ」第一陣として、人工ダイヤ製造、原油輸出インフラ、AI向けガス火力の3事業に合意。総額5兆円超の投資で、両国のサプライチェーン強化と経済安全保障を目指す
米最高裁は2月20日、トランプ政権が緊急権限法に基づき導入した関税を違憲と判断した。トランプ氏は新たな法的根拠で10%の関税措置を進める方針だ
米最高裁は、トランプ政権が関税実施のために緊急権限を行使することを無効とした。新たな関税は別の権限に基づいて発動される