2月12日、トランプ米大統領は記者会見で、イランは速やかに核合意を締結すべきだと述べ、応じなければ「極めて深刻な結果」に直面すると警告(SAUL LOEB / AFP via Getty Images)

トランプ氏 イラン核合意を迫る 交渉決裂の場合は代替案も

2月12日、トランプ米大統領は記者会見で、イランは速やかに核合意を締結すべきだと述べ、応じなければ「極めて深刻な結果」に直面すると警告した。ヴァンス副大統領は、米イラン交渉が決裂した場合に備え、代替の選択肢があると示した。

トランプ氏は記者団に対し、「合意に達しなければならない。そうでなければ結果は非常に厳しいものになる。私はそのような事態を望んでいない。合意は結ばれなければならない。彼らは初回の交渉で合意すべきだったが、結果として『ミッドナイト・ハンマー』を選択した」と述べた。

さらに、「おそらく今後1か月以内にそうなるだろう。長引かせるべきではない。迅速に合意すべきだ。迅速に達成するべきだ。イランは早期に応じるべきだ」と述べた。

また、イスラエルのネタニヤフ首相との会談は非常に順調だったとしたうえで、イラン核交渉に関する最終的な判断はアメリカ側が行うとの認識を示した。

11日、ネタニヤフ氏はワシントン訪問を終え、帰国直前に記者団の取材に応じ、米イラン核交渉が大きな成果を上げられるかどうかについては懐疑的だと述べた。

ネタニヤフ氏は、「トランプ大統領は、自らが整えた条件に加え、イランが前回合意に至らなかった判断の誤りを認識することで、より良い合意を結ぶためのチャンスになり得ると考えている。私の意見も求められた。しかし率直に言って、イランとのいかなる合意については基本的に懐疑的だ」と語った。

同氏はさらに、イランのウラン濃縮の停止に加え、弾道ミサイル計画の制限や、ハマスやヒズボラなどへの支援の停止も合意に含まれるべきだと強調した。

ヴァンス氏は記者団に対し、イランの核兵器計画を終結させる合意が成立しない場合でも、アメリカには別の対応策があると述べた。

ヴァンス副大統領は、「(トランプ氏は)引き続きあらゆる選択肢を保持するだろう。アメリカは世界で最も強力な軍事力を有している。大統領が停止を命じるまでは、(イランとの)対話を続け、交渉によって望ましい結果を目指す」と述べた。

また、イラン政権の更迭について問われると、ヴァンス氏は「それはイラン国民が決めるべき問題だ」と述べ、トランプ政権の最優先目標は、イランが核兵器を開発できないようにすることだと強調した。

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