北京衛戍区の要職交代 張又俠拘束の背景に迫る
中国共産党(中共)軍事委員会副主席・張又俠と連合参謀部参謀長・劉振立が拘束される直前、約1年間空席だった「北京衛戍区(えいじゅく)司令官(北京首都防衛区の司令官)」に、元武警上海総隊司令官の陳源が就任。今回の人事は、習近平による張・劉の拘束に向けた布陣だったとの分析が出ている。
中国メディア「財新網」の2月4日の報道によると、2026年に入ってから、北京衛戍区のほか、上海警備区や安徽、山西、陝西、海南、吉林、四川の各省軍区党委員会会議が相次いで開かれ、新たに就任した軍区指導者が多数姿を見せた。上海警備区司令員の張占禮、安徽省軍区政治委員の王金良、山西省軍区司令員の陳軍棟、陝西省軍区司令員の張文忠、海南省軍区司令員の丁勁松、吉林省軍区政治委員の王青雲、四川省軍区司令員の柳森らが含まれる。
「北京日報」によれば、陳源は1月14日に開催された北京衛戍区の党委員会全体会議に「衛戍区指導者」として出席した。
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