米国とイランは6日にも交渉を行う予定だが、その直前、米海軍の空母リンカーンがイランの無人機を撃墜する事態が起きた。小規模な軍事的緊張が生じる中でも、トランプ米大統領は、交渉は予定通り実施すると強調(SAUL LOEB / AFP)

米軍がイラン無人機撃墜 トランプ氏「交渉は予定どおり」

アメリカとイランは、2月6日に交渉を行う予定だ。その直前、イラン周辺海域で待機していた米海軍の空母「リンカーン」が、イランのドローンの接近を受け、これを撃墜する事態が起きた。両国の間で小規模な軍事的緊張が生じたものの、トランプ氏は交渉は予定どおり実施すると強調している。

米軍中央司令部は、現在アラビア海を航行中の空母「リンカーン」が3日、イランの無人機1機を撃墜したと発表した。軍による当時「リンカーン」はイラン南岸から約500マイル(約804.675キロ)の海域におり、ドローンが理由なく接近したため、艦載のF35C戦闘機が自衛措置として迎撃したという。

さらにその数時間前には、ホルムズ海峡でも緊張が高まる出来事があった。米国籍のタンカーが国際航路を合法的に航行していたところ、イラン革命防衛隊の高速艇2隻とドローン1機が接近し、乗り込み・拿捕を示唆する威嚇行為を行った。付近にいた米海軍の駆逐艦と空軍が速やかに対応し、事態は深刻化を免れた。

▶ 続きを読む
関連記事
米中央軍は、過去1週間にイランの石油タンカー10隻を破壊したと発表した。イランは新型ミサイルによる米軍艦艇への攻撃を主張。米側は中共やロシアの支援を警戒する。緊張激化でブレント原油は1バレル100ドルを突破
米財務省は、イランの航空会社27社やマーハーン航空を支援する仲介業者などを制裁対象に指定した。航空・物流網を通じた物資調達を阻止し、イランへの経済的圧力を強める
米国の海上封鎖と強力な経済制裁により、深刻な経済危機に直面するイラン。石油輸出の激減や通貨安が進み、ホルムズ海峡を巡る交渉力も低下する
姿を見せないイラン最高指導者モジタバ。生死不明の傀儡を擁立し、誰も異論を唱えられない異様な状況を作り出すことで自らの絶対的権力を誇示する革命防衛隊バヒディ総司令官――独裁体制が抱える暗部に迫る
ベッセント財務長官は、イラン政権を支援する国や企業に「距離を置くよう」警告した。トランプ政権は金融、航空、海運など幅広い分野で対イラン制裁を強化している