習近平体制に忍び寄る不安 党内に広がる恐怖と粛清の連鎖
中共中央軍事委員会副主席の張又俠が1月24日に正式に拘束されたと発表されて以降、中国共産党党首である習近平の今後の命運に注目が集まっている。分析では、張又俠の失脚は、習近平が完全に孤立状態に陥ったことを示す象徴的な出来事だとされており、習近平は「粛清を重ねるほど恐怖が深まり、その恐怖がさらなる粛清を招く」という死のスパイラルに陥っていると指摘されている。
中共国防部は1月24日、中央政治局委員で中央軍事委員会副主席の張又俠と、中央軍事委員会委員で統合参謀部参謀長の劉振立が、「重大な規律・法律違反」の疑いで立件調査を受けていると発表した。
これまでとは異なり、元中央軍事委員会副主席の何衛東、元国防相の魏鳳和、李尚福らが長い期間消息不明になってから正式に失脚が発表されたのに対し、より高位にある張又俠が迅速に立件調査入りを公式発表されたことは極めて異例とされる。
関連記事
中国で出国管理が強まっている。海外で働く中国人が帰国時に勤務先の写真や住所、保険などの提出を派出所から求められたほか、有効な渡航書類を持つ大学生が空港で出国を止められる事例も相次いでいる
2022年、胡錦濤を党大会の会場から退場させた人物が、甘粛省の要職に抜擢された。異例の「退場劇」から約4年。習近平の側近・孔紹遜が省の指導部入りを果たした
中国・ネパール国境のキドン検問所を襲った土石流。2014年の地質災害評価、氷河湖決壊リスクを示した研究、2025年の橋流失など、災害前から複数の警告が存在した可能性がある。防災対策と通関再開の判断が問われる
中共中央軍事委員会副主席の張又侠と、同委統合参謀部参謀長の劉振立が今月28日、解任された。1月の「重大な規律違反」調査発表から半年余り。なぜこれほど時間がかかったのか。習近平の軍統制に何が起きているのか。
米国がイランへの二次制裁を拡大し、金融や海運など幅広い分野への圧力を強化した。イラン産原油の主要な買い手である中国では、銀行や金融システム、貿易への影響を中共内部で分析している